ニンジャスレイヤー/乱歩奇譚

ニンジャスレイヤー フロムアニメイシヨン・19話。お話はそろそろラストシーケンスへのトバ口へと繋がりつつあり、ラオモトさん周辺のアレコレへフジキドたちがにじり寄ってくるような状況。されど素直にはそうさせてもらえず、まずナンシーさんが敵の手に落ちて毎度ながらソフトリョナされたりするのである、ってなそういう感じ。バジリスクがナンシーさんをしめあげてる時の、すっげえ雑っぽい長尺ぶりがこのアニメらしい。あとアガタさん。ついでに4人のザコ。そんな感じ。

後半出てきてアニメではすぐヤられちゃう4人のザコだけど、原作ではそれなりに印象に残るキャラだったところをバッサリカットされてんのでまあしょうがない。テンカウントなんか「…名前と外見で多分ボクシングするんだろうな…」程度だもんねえ。あと何だ、YCNANってアルファベットそのまま読むんだね。なんとなく「ゆかにゃん」とかそんな感じで読み下してたけど、確かにそんなワケねえわな。

バジリスク置鮎龍太郎、トラッフルホッグに桜井敏治、アガタさんに後藤邑子とやはりムダに豪華。つーか後藤さんはかなり体調お悪いと聞いていたが、こうしてちょっとずつでもお声が聞けるだけでもなんかありがたいことだなと思います。ご自愛ください。

乱歩奇譚・8話。パノラマ島後編。事件そのものはかなり簡単にケリがつき、お話の後半は明智さんとかつての相棒、浪越さんについての話となる。何故明智さんが二十面相事件に関わっているかというと、二十面相は浪越さんであり、また彼が作り出した現象であるからだ。三年前に焼身自殺により本人が世を去っているってのは何となくパトレイバーの帆場を思い出すけど…ううん、まあ、こっちの場合は多分、まだ生きてるよね。そこら辺明智さんが考慮してないとも思いにくいが、それはまた先の話だろうか。

浪越さんがこの世から悪を無くすためとして提唱する全知の理論。ラプラスの悪魔を作り出すのにカオス理論を用いるってのはこらまた本末転倒っぽい気もするなーと思ったけど、考えてみればハリ・セルダン(まあアシモフ)の心理歴史学が元ネタだったりするのかな。結局本人がそれに囚われてしまうワケですがね。「暗黒星」という理論名も検索してみると原典にある言葉のようだが、多分意味は正反対なんだろうなあ。

パノラマ島の方はホンマにあっさりと解決しちゃってて、一応小林少年が犯人の動機を言い当てるってなギミックはあるものの、事件そのものは別にそんなんなくても明智さんだけでどうとでもなった程度のもの。何でしょうね、どうも明智さんはある意味小林さん(と羽柴さん)に事件や事案への関与を進めてるようなフシがないかしら。かつての自分と浪越さんの関係性、その補償行為みたいなもんか?