●キャプテン・アース・22話。我らがキャプテンご一統はいよいよ敵の本拠地、オベロンへとツッカケてゆくことになる。出撃前のお約束として、それぞれいろんなフラグを立てたり寝かしたりと忙しいご一統であるけれども、ここまでやったんならちゃんと皆さん大団円に帰ってきて欲しいものだなと思います。まーどう転がってゆくかは判らんけどね。
作戦の大きな幹はハナさんのブルーメであり、この巨大なメカにより量子跳躍して天王星へとお邪魔するワケであるが…その前座としてまたもやソルティドッグさんのお邪魔も入ってくるのである。お互い必死よねってとこですが、どうもこのソルティさんたちは（多分意図的に）表面的なものにとどまった描写がほとんどなので、書割みたいな時代劇悪役っぽいキャラ立ち位置になっちゃってまんな。そらそれでいいんでしょうけど、本来の「敵」である遊星歯車の前にやられるとほんと「うざってェな！」て感じ満々ではあります。…でもあの巨大メカ、ガルムエンジンですか、こいつはズドンとした質量感とかムダにワルワルい外見とかがなんか重機動メカっぽくてワシ好きよ。なんか今時の敵メカとも思えん押し出しですわ。
そして遊星歯車さんですが、モコさんの地球に対する認識のブレが増加してたり、一枚岩とは言えない状況みたい。やっぱラスボスは彼らじゃなく、ウソを申さないパックさん辺りが出張ってくるのかもしれんな。あくまで生理的な快楽を重視してるあたり、どっちかっつーと遊星歯車よりも人間っぽい指向な気はするんだけど…さてねえ。
●ジョジョの奇妙な冒険 スターダストクルセイダース・22話。ジャッジメントのカメオ、その後編。一応「本体がすぐ近くに居るので結構パワーもある」ちう説明もあるが、基本的には願いをかなえることで相手の攪乱を狙う一芸キャラのカメオさんであるし、まあそれほど脅威とも言えないお話ではある。つまりは一旦退場したアヴドゥルがもう一度合流するための物語的な装置ってなもんですわな。そういうちょっと精神的な要素があるなればこその幻想的で現実感のない風景と敵の能力、なのでもあろうかしら。
アバンのカメオの台詞、人はその心からの願いにこそ最大の弱点がある、というのは妙なリアリティと納得性があることで。こういうちょっと意地の悪い、人間の性格の根っこんところにある性向の描き方は荒木先生らしい要素だと思う。そしてここまでマジでドラマチックな話を紡いでおきながら、オチは虫だの泥だの連れションだのまる焦げおっさんだのという、しょーもなさに片足突っ込んだネタをかましてくるってのも先生らしい。…アヴさんの吹っ切れ方は印象的だが、やっぱ生死の境をさまよったことによる性格変化っすかねえ。いや、おもろいけどね。
先週に引き続き有本欽隆のカメオ演技は実に円熟、こんなとこで消費するにはもったいないくらいの質感ですな。あんな声の伸びのよいザコキャラそうそう居ないっすよ。エエ声やなあ。
