スペースダンディ

●新番組・スペース☆ダンディ・第二期…っつーかこれ普通に14話扱いなのかな。よう判らん。くっだらねェ話を業界のいろんなツテを通してでっち上げてもらってそれを大枚はたいてお出しするという、エビアンで作ったカップ麺みたいな作品の分割二期目スタートであるが…いやあ…初っ端からもう、合わん視聴者ふるい落とす気満々の、これぞダンディというドストレートな剛速球を投げてきよんなこいつら。「お前ら宇宙人ハンター向いてないから宇宙転職雑誌読めや」という冒頭からどうしてこういう話にできるのだろう。並行世界ネタを取り上げるのはいいとしてどうしてこういうしょーもない味付けができるのだろう。もう最高である。

途中に出てきた様々な別次元のダンディたち、こいつらのデザインと作画のバカ加減が極まっててよろしい。あの70’風デザインダンディの、微妙なデッサンの微妙具合とかよう描けたなアレ! AC部とかあの辺のバカキッチュな雰囲気に近いぞ。ポリスノーツコブラ足して二で割ったようなダンディも良かったが、ハイレグレオタードのミャウの「昔の良作画OVA」っぽい雰囲気がなんかスゲかった。バースを思い出した。このベタせくしぃミャウの女声を必死でアテてる吉野裕行がちょっとかわいそうになった。うん。

いやホンマ、今回は吉野さんだけじゃなく、メイン三人の働かされ具合は大概やなかったと思いますよ。最初のパラレルキャラでしばらく同じ三人の声って判んなかったもん。「まてよひょっとしてこの声諏訪部じゃんよ?」となってからの可笑しさよ。最後は矢島正明もパラレル矢島正明になるし、好き勝手やなキミら。

脚本は第一期で「あーこの回ひどいなー」と感心した話は大概この人のうえのきみこ。今回も素晴らしくひどい。んでなぜかまた参加してる谷口悟朗がコンテ、ゲストメカにまたもや樋口と大河原の大御所メカデザインのお二人。クロスボーンっぽいロボに乗ったユウキ・コスモと重機動メカ、というあの絵のインパクトは大概である。えー、うん、取り留めなくなったがまあ…なんか知らんがとにかくよし。ぜひともこの調子でやってっていただきたい。ついていきますので。