ピンポン/シドニア

●ピンポン・5話。インタハイでの各人の成績はその後の道程をある程度決定する。チャイナは日本に残って指導者を目し、ドラゴンはユースオリンピックにて栄冠を勝ち取り、スマイルは黙々と研鑽を続け、ペコはただ自堕落に流れている。…さて、アクマはどうする? 何ができる? というお話。

ドラゴンさんがテレビインタビューにて名指しでスマイルの名を挙げてましたけど…これって大概な騒ぎになったりしませんのかね。少なくとも業界誌辺りはスマイルに取材とか来そうな感じですけど。とまれ、ドラゴンさんのこういう…どこか強硬な方針はクラブ内にいささかの波紋を呼んでいる。それがアクマさんの他流試合に繋がるってこってすな。そしてもう、スマイルに完膚なきまでに負けて負けて負け尽す…。この時のアクマの叫びもスマイルの冷徹な返しもドラマチック。「どこ見て歩きゃ誉めてくれんだよ!」の台詞が実に痛々しい。いや、うん、キッツイわなあ。

そんなクライマックスのドラマもいいけど、チャイナのぽつねんとした生活もちと響くものがあったりしてね。母からの荷物に一筋紛れ込んだ髪の毛とか、そらァ万感こみ上げるものがありましょうてな。この辺の機微は上手いなあ。

些末なことながら、海王部員のお国訛りがバラエティに富んでんのが面白い。つまりは全国から有能な人材を集めまくってきた結果、ってなことやろな。あとはまあ…あの天パー兄さん、海行くかってバイトですかいな。んで次は山に行くの!? ひょっとして最後まで出演が続いたりするのか!?

シドニアの騎士・5話。我らがヒーロー谷風さんは、ガウナ撃破の後星白さん救出に向かう。それは燃料の無い片道切符であり、半ば死出の旅路を覚悟せねばならん状況である。やっと星白さんを確保するも案の定帰還手段は既に無い。それどころか水も食糧も限定されており、ああもうこれからどうしましょ、ってなまあそんな話。

いやはや、ここで星白さんってば凄まじい勢いでヒロインポインツを荒稼ぎである。主人公の谷風さんに救われるわ閉鎖空間に二人きりになるわ裸見られるわおしっこ飲まれるわ、古今稀に見るジャックポットフラグであると言ってもよかろう。中でも最終項目、他に水がねーので濾過システム使って星白さんのおしっこを飲料とせざるを得ないというこの展開は…ううむ、うん、ねえ。なんかゴチャゴチャ言うことも憚れるが、…いいよね!

結局守備隊全員のちょっとした軍紀違反によって二人とも救出されるワケですが、早速飲料水ネタを振られたってことは既にこのネタ皆さん周知しちゃったってこってしょうか。うわー恥ずかしい。もう結婚しちゃえ。とか何とか言うてるけど、ここまでの話見るだに死ぬ時ァすっぱり死んじゃう作品みたいだしなあ。その辺はちと怖いトコではある。

この辺のシーン、256機のロボによる集団ブーストのシーンはなかなかカッチョ良かった。要するにこれ、ロボ同士繋がればその分機動性能が上がるってことでいいのかな。何か繋がって飛んだらその分早くなるパーマンみたいだな。あと前も言うたけど、音響もいちいち決まってますよな。ブースト時のブン! ってSEとか、録音していろいろ使いたくなる音ですよ。