マジェプリ/ダンガンロンパ

銀河機攻隊マジェスティックプリンス・21話。決戦前夜、まずは裏方さんたちの様子とドラマをカッチリと見せるのがこの作品らしい着実さ。こういう描写を欠かさず、そして面白く提示できるってので点数甘くなるよワシ。そして主人公たちのご様子であり、イズルさんの作戦不参加をめぐるアレコレの話。家族・仲間だからイズルには戦ってほしくないというアサギたちと、いやそれだからこそ一緒に戦いたいというイズル。言うてることは間逆のようで多分これはコインの裏表、お互い相手の気持ちは痛いほど判るところだろう。

このトピックと並行しているアンナちゃんの残留エピソードが「皆と一緒に居る」という結末を迎えたってことは、イズルさんにもそういう運命が流れてくるってことだろうか。そしてもうちょいとワクを大きく取るならば、その問題はウルガルと地球の差異にも関連してくる。他者を打ち倒すことこそ正しいというウルガルと、他者のために自己犠牲もいとわない地球。ジーンとミームの対置というか、生物本能と人間文化の対置というか。

…テオーリアさんが「私よりイズルたちを護ってください」と利他的な言動をしたのは象徴的ではある。ミームによって枷を外し、こちら側にやってきたという…まあウルガからしたら地球的価値観に汚染されたとか言うだろうけれど。地球側がウルガルを超えるには、多分その地球独自の何かを武器としなければならないだろう。戦う為に作られたイズルはどうしたら、一番人間らしくあることができるだろうか。戦う以外の存在意義を求めることはできるだろうか。多分、イズルたちは仲間を得たことで、すでにそのスタートラインに立っている。さ、あとはどうする、時間が無いぞ…っちうね。

とまあ基本的には戦闘前の準備回だけど、上記の如くいろいろとおもしれえネタが並べられててよろしございました。重いテーマをサラリと語る作風に毎度ながら感心。

ダンガンロンパ・9話。承前、サクラちゃんの死についての学級裁判。探偵モノとしてのネタは被害者一人に加害者複数、犯人の偽装、他殺と自殺の取り違え…とまあそんなところ。まァねえ、あの大人物たるサクラちゃんをスで殺せる人物が居るかとなるとどーかなーってとこだしねえ。

モノクマさんは彼女の死を「ムダ」だと言うも、それを覆す意志を各人が表明して一応の区切り。自らの落とし前を付けつつ皆に「生きよ」と希望を与えて退場してゆくサクラさんは、まこと最後まで男前である。…んでもってオマケみたいに破壊されてしまうフジサキAIちゃんがなんかかわいそうなんですけどね。これ、マジでついでみたいに殺され(?)ちゃったけど、その後の影響はともかく何でまた今このタイミング? っちうエクスキューズはあんだろか。まいいけど。

今回は(今回も)ジェノサイダー/フカワのモードチェンジが見事な沢城ねーさんの演技がキレてて良かったな。ジェノさん状態のバカチン演技がスゲエんですが、この人の場合「怪演」というよりは全て綿密に演技プランを立てた上での結果、っちう感じがあります。スゲエっちゃスゲエわな。