進撃の巨人/アザゼルさん/ヤマト

進撃の巨人・2話。巨人たちの攻勢に多大なる損害と死者を出し、一つ内側の城壁に撤退する人類。…今んとこの説明では、一応観測できる範囲内ではこの城壁都市が唯一の人類集落なのか。てェかでかいな! 1話ぼーっと見てたから、直径数キロ程度で他にもちょろちょろこういう都市があるのだろうなと無根拠に思ってた。ま、先に進めば新たな集落とか出てくるのかもしれないが。

当然ながらあまり理想的とはいえない人間側の社会事情やちょっとした伏線をばら撒きつつ、今回までの2話で話の土台を固めましたってとこだろうか。次回より巨人討伐の尖兵となるため訓練に入る三人組の話が始まると。教練官がいかにものハートマン気質なのは譲れない定番要素ではあろうな。さて、主人公のエレン、やたら強そうなミカサに比べて少々弱点の多そうなアルミンさんが真っ先に死亡退場しそうだけど、この作品の傾向だと何が起こってもおかしかなさそうなのでおとなしく経過監視しますか。

●よんでますよ、アザゼルさん。Z・2話。もっさん2号がアクタベはんの凶悪さの前にあっさり退場する話。「正体を見た」っちうてましたけど、何でしょうねアクタベはんの正体って。こういう世界観での最強存在となると神かサタンかってとこだろうが、神さんは前期で出てきたしねえ。他になんかあったっけ。まいいや。

今回もアザゼルさんは話の頭からケツまで受難と暴力に晒されっぱなし、まあ割と本人気にしてないしそこそこ因果応報っぽいし、いいやね。事務所の窓から落っこちるとこが妙に凝ってておもしろかったな。作画的にも小野坂のレオものまね的にも。

●あとむろみさんもおもろかった。リヴァイアさんの過去の所業のとことか、すんげえ作画がノリノリで…あとビックリしたら1コマだけ字が出てきたりして、やっぱしこれ古臭いな! …見渡すと下半身おさかな勢は九州出身者が多いみたいだけど(聖書の大海獣が小倉出身ってのもスゲエな…東北にキリストの墓があるレヴェルじゃないな)、検索したらなるべく出身地に近い声優さんキャスティングしてるみたいね。あと予告のムテキングはなあに?! 古臭いな!

宇宙戦艦ヤマト2199・2話。ヤマトについての秘密が明かされ、主要キャラが乗り込み星の大海へと漕ぎ出すまでの話。あー、錨を上げろヨーホーってのを「抜錨」っちうのね。偽装土壌をドドドンと爆砕して悠然と浮き上がり、キワッキワの所ででっかい惑星間弾道ミサイルを打ち落とすまでの流れはなかなかに盛り上がる。…しかし前回も言うたけど、いちいちSEが懐かしいな! でかミサイルのギュルギュル音とか、スジや細部は忘れてもこういう記憶ってのァ残ってるものだねえ。

さて。ヤマトの目的はイスカンダルまで行ってコスモクリーナをもらってくることにある、と明かされるワケである。まあこの辺は流石にワシもスジを覚えてるけど、今この時代に新たな作品でこういうシチュ見たら「それホンマけ? 物語終盤で「実はウソでしたー」とかどんでん返しするん違うーん」とか思っちまうかもしれない。スターシャさんすんげえゴージャスっぽい見た目やしねえ。ま、それは戯言。あとまあ、ヤマトのオリジナルクルーは爆撃によってお亡くなりになったので代わりに古代たちが乗る、というのは言い訳としてアリやな。

徳川機関長や島など、ちょろちょろと家族や仲間との描写が入っているのはよろしい。大勢が使命帯びて出立する話には、こういう各人のバックボーンがあったりするともっと盛り上がることだし。何にせよ、群像劇で各々を描き分けるって意味でもこの手のネタは有効ではあります。

エンディングはキャラ群像絵を上にスクロールアップしてゆくという、叙情性を前面に出す上での定番フォーマットでご提供。…ちうか作監結城信輝はともかく、レイアウト麻宮騎亜で原画菊池通隆ってこれ久々に見たぞ。わざわざ別名義で通してるとこといい、ホンマこのリメイクヤマトってのァおっさんどもの懐かし遊園地だな! あとこれ、ほとんど動かない一枚絵に近いものなんだけど、原画と動画の別立てになってんのはなんでだろ。…うーん、まいいや。