たまこまーけっと/新世界より

たまこまーけっと・4話。お祭りの日でありお稚児さんが練り歩くのである。こういう伝統行事っぽいの、氷菓でもやってたっけな。ウチの近所のお祭りでもキラキラのお稚児さんが出張ってくるのだが、あれ見かけるたびに「坊ちゃん嬢ちゃんようガマンしてんなあ」とか思ってたので、こういう裏側(って程でもないが)描写は納得である。重そうだしね、あの装束一式。

てことで本日の主役は妹のあんこちゃん。お祭りのドタバタと好きなあの人との間で揺れ動いたり、結局上手いこといかなかったなと思ったら最後に救われたり。まあ、ほんわりと優しいお話ではあるな。好きな男の子見かけたらものすごい勢いで物陰に隠れちゃうとか、あんこちゃんはおませなようでウブっちくてよろしい。おませってったって、あのお姉ちゃんと比べても詮無いこっちゃけどね!

えー。他の人の感想読んでてハタと膝を打ったのだが、のんびりした日常にヘンテコマスコットが転がり込んでくるってのは要するに、これ藤子不二夫マンガのデンなのだな。お妃探しという面を見ればチンプイだけど、マスコットご本人のデラさんの無能力っぷり見るとオバQの方が近いだろうか。いや、Qちゃんは「自由に」飛べるし消えられるんだけどね。まあ。

新世界より・17話。月日は流れてサキさん26歳、ハダカデバネズミとバケネズミの研究者として第一線のお人である。そんな時降ってきてニュースってのはバケネズミ間の小競り合い。どうやらそのいざこざは、後の大事件の火種となりそうな…というお話。やっぱしバケネズミたちは人間へ反旗を翻すっちう流れになるんですかね。小競り合いも何やらキナくさい陰謀ネタの雰囲気もありますしなあ。

査問のため出張ってきたバケネズミ首領二人、ヤコマルとキロウマル。いやあ、二人とも別々の方向性にエエ顔しとんなあ! もうこのクラスになると、そこらのヘボ人間では弁も意識も勝てないのではなかろうか。キロウマルさんはまだ戦闘バカの単純さを持ってそうだが、ヤコマルさんの抜け目のなさとキモの太さはちょっと別格である。怯えも恐れもあれ、ひょっとして計算でやってんじゃねーかって気がしてくるよ。

…先週も言うたけど、もし叛乱を意図してたとしても、ヤコマルさんとしてはそれは必要なことではあるだろうなあ。テメエのコロニーの繁栄と救済のためには、どうしてもねえ。ふうむ。