ヨルムンガンド/サイコパス/ロボティクス

ヨルムンガンド PERFECT ORDER・7話。ワイリさん担当話、彼はいかにして軍からHCLI社・ココの元に入り怖くて朗らかな人になりしか。元から素養はあったし、デルタであるレームたちとの初仕事でもその片鱗を見せていたし、やっぱこの人コエーや…っちうお話。今回のお相手であるエクスカリバー社の充分なヘタレバカ加減もあり、ワイリさんの「ヤバさ」を焦点としたおもしろ(?)エピソードとして上手いことまとまっている。つーかこの人、どんな状況でも爆破の瞬間だけは必ず笑ってんですけど…。はっはっはっは!

ゲリラ的でゲスい戦闘集団の定番が「人間爆弾」だとか、コンボイ組むときには一定数の護衛が充当されるとか、ホンマかどうかはともかくいかにもそれっぽいディテイルが入ってくるのが効果的よね。周囲の状況がかなりシッカリしているように描くことで、ワイリの得意技の「そのまんま返し」、敵の仕掛けてきた爆破システムをそのままお返しして殲滅するというヤリクチがスゲエ技術(と恐ろしさ)だってな雰囲気も出る。…ご本人のあのキャラもそれに拍車かけてますけどね。メガネが白く不透明化するのがコエーよ。多分そういう表情のためにメガネ設定したな、これ。

PSYCHO-PASS・6話。工場での作業機械暴走事件とアバター乗っ取り殺人事件になにやら共通点を見出している執行官たちである。それは過去、コーガミさんが管理官から滑り落っこちたある事件とも関わっていそうな雰囲気。それぞれの殺人自体が主目的ではなく、潜在的に罪を犯したいと思っている者の背をポンと押して坂道を転げ落とすことを目的とする存在。因縁の相手を追って執拗く動き回るコーガミさんとの類似点を挙げられて、さてアカネちゃんは何を思うのでしょうかね、という。

ごきげんようネクタイが曲がっていましてよ、みたいな典型的お嬢様学院の中で、お芸術サイコっちい情念を冷たく燃やす真綾声の少女を導く「マキシマ先生」を提示して今回はシメ。どうやら即物的な犯罪目標ではなく、思想的で大仰な理念持ちタイプな黒幕犯罪者のようですが…さてね。これで実は「全部カネカネのためでしてん」でも充分面白いとは思うけれど。…理念や抽象のような雰囲気をまとうマキシマさんの対比か、今回はそここで「喰う」シーンが多かったのも印象的。やっぱ食事は本能直結、肉体の象徴ですかなあ。

アカネさん、何だかんだでカガリさんと親しげになってんのはよろしいね。同世代のカルい兄ちゃんってことで、ある程度波長も合うだろうし。あと初登場の局長さんに榊原良子。ますます押井っぽいかほりがしてきたぞこれ。

ロボティクス・ノーツ・6話。こないだのスバルさん編入に加え、ここにきて大徳さん・フラウさんと新入部員が増えてきたロボ部である。まその、大徳さんはともかく、モニタ越しで登場してさっさと通信切っちゃったフラウさんはどーしたものやらとは思いますけれど。しかし当選ただのヒキオタでもなく、あっという間にロボットのインタフェイスを作り上げて実用に供したのは流石。これでやっとこ部におけるカイさんの存在意義もできましたな(本人は全くどうでもいいだろうけど)、ってとこでスバルさんのゲンコツお父んが登場し、場を荒らすだけ荒らして退場する。またこれ、ロボがらみでいろいろ暗い過去があるんだろうけれど…ねえ。

意図的か何か判らんが、とにかく出てくるキャラの第一印象が悪いよなー、ってのはあいかわらず。主要メンツで素直にハードル低いのは大徳さん、あとギリギリでアキちゃんくらいじゃないだろか。まあ最悪なファーストコンタクトが後々絆に変化するってのは定番だけど、その中にあって突出的に印象悪いのが主人公・カイさんなのがなんだかどうも。中二病高二病というより、大昔の三無主義とかあの辺のコミュニケーション忌避者を思い起こさせる。…これも何か理由があったりはすんでしょうけどねえ。

にしても、スバルさんの父といい大徳さんといい、ロボットにマイナス感情を抱く人は一定数居る世界なのかしら。これも過去に大事故とかありでもしたのかしらね。宇宙へ向けた通信云々とか、なにやらデカいネタが背後に隠れているようだが…ま、おいおい明らかになってくるじゃろ。