テンペスト

絶園のテンペスト・4話。ヨシノさんマヒロさんド田舎二人旅の巻、ついでにお二人の馴れ初めについての過去回想付き。えー、なんつーかその、表面上の台詞等では決して「そのケ」な描写は無いのだが、それでも全体のそこここに突出/横溢するその雰囲気。まずサーヴィス的場面ってのがマヒロさんのお風呂全裸だったり、あるいはヨシノさんの甲斐甲斐しい料理シーンだったりという時点で「ははあ」ってなもんである。物語上重要な女性二人が、かたや時間的こなた空間的に隔絶された状態なのが念の入ったことですよ。野郎二人水入らずだね!

ま、それはさておき。一見折り合いの悪そうな二人が(主にヨシノさん側のお茶目腹黒な性格によって)エエコンビとなるまで、ってな話。「事故の真相は普通に警察でも気付くのではないだろうか」とか「お二人の台詞回しがなんぼなんでも芝居っ気あり過ぎないだろうか」とか、ちょいちょいツッコミ所はあるけれども、まあ…お二人の関係性の説明としては問題はないか。触るもの皆傷つけるナイフみたいに尖ったマヒロさんに対し、「実はアイツ子犬助けて怪我するようなヤツやねん」とネタをでっち上げて仕返ししちゃうヨシノさん、っちうシーンエエな。キャラ台無しやよね。

昼寝してる姫様をのんきだと言いったマヒロさんがまず先に寝てしまい、お前のほうがのんきやんけとツッコんだヨシノさんが一番遅くまで起きてこない、という「のんき評価の連鎖」がなんかおもしろかった。実は切れ者なのですよという表現を天丼でやられると、なんかコメディチックなのやなあ。