中二病/ガルパン/新世界より

中二病でも恋がしたい!・3話。リッカちゃん新たな部を立ち上げようとするの巻、あるいは似たような中二病お嬢さん登場の巻。「極東魔術結社」だの何だの、相変わらずリッカさんの言動行動はかなり痛々しい。先生の前で二重人格を披露しだした時がワシ的にピーク、なんちうかもうハラハラ致します。先生の切り替えしが見事で(ある意味)救われたようだな。でもまあ、バカチンやってはユータさんにチョップ喰らって「あう」言うてるリッカちゃんはやっぱりかいらしいのですけどね。ちうか高校生とは思えんな! 小学生的なかわいさではある。

新キャラのツインテさん、リッカさんと同レベルの中二世界どっぱまりなのもともかく、名前が「凸守」ってのがなんかいいな。アニメ作品らしく特異な文字列だが、中二とはちょいと遠い響きのお名前。本人がデコ髪型なのはテメエの苗字に合わせた中二的精神なのでは、とかそういう憶測とかも成り立ったり。しかしリッカデコのお二人で好き勝手やってると深刻なツッコミ不足であり、ハタで見てるぶんにはいいが間近でやられるとなかなかに鬱陶しいと思う。今回も妄想バトル作画のサーヴィスシーンがあったけど、そんなんナシでまるまるヘボ現実バトルを(あのクソ丁寧な)作画で延々見せる、ってのもおもろいのではと思う。何となく。

さて。ここで最後に介入してきたニブタニさんの立ち位置が何なのか、が今後のキーですかね。今んとこ「クラスのマドンナ」としての典型性からほぼ一歩も出ていない、記号的なキャラでしかないということは…それをくるりとひっくり返すような意外な面がある、っちうこっちゃろな。このお嬢さんも実は中二病でしたってのもアリだろうが、それだとユータさんが注ぐそれまでの憧れ目線とナチュラルに一致してドラマを作りにくい気もする。何かこう、げんしけんの咲ちゃんのような部外者的立ち位置にもなれば便利だろうな。作劇場。判らんけど。

ガールズ&パンツァー・2話。戦車道開始、まずは戦車についてのあれこれを知る…前に、戦車自体を調達してこなきゃならないご一統である。いかに廃れたとはいえそこらへんの山の中にほっぽり出したままになってんのは解せぬが、確かに「遺棄された戦車」ってのは絵になるものではあります。古戦車と言えば廃戦車。にしても何だ、四号のように屋根のあるところで放置されてたのならともかく、水中に沈んでたシロモノは一日二日でどうにかなるとは思えないけどな! まいいや。あとこの時代の戦車とか、部品調達が大変だろうに…と思ったら「町の戦車屋」に転輪がずらっと並んでたので納得しました。ええ、納得。うん。

てことで、遺棄戦車の整備は手間と時間がかかるという事実について触るだけ触れ、その描写はさらっと済ます。その後は仲間たちとの日常、新たな仲間の参入、そして初陣にて戦車乗り回すシーンに時間を割く。実際の運用に関しても「うんうんシフトレバーは重いよね」というネタを押えてあとはまあ自由に。実際いきなり乗った素人が単に前進するってだけでも出来るもんか、とかそういうことは言わない。そういうものだ。

「戦車」というお題目がちょっと特殊だけど、ある特定のジャンルに挑むお嬢さんたちの部活ものとしてはかなり普遍的な流れなのは一話から堅持している。スト魔女よりも咲や対象野球娘とかの方が近いかもしれない。今後実戦(試合)を含め、どういう風にドラマを構築してゆくのかイマイチ判んないが、もうしばらくお付き合いしてみますか。

個人的な感想だけど、初期装備たる今回の戦車のラインナップがなんかいいなあ。八九式に38(t)に四号に三突にM3リー。この辺のタンク好きやなあ、なんかもこもこしてて。タンケッテとかでもいいけど。へきるねーさんが乗ってきた10式と比べると、現用とWWII当時のものは明らかにシルエットが異なるのが面白い。「戦車道」と称し、わざわざ古い車種を使ってるってことだろうな。…あとあの戦車オタストーカーさん、鼻歌はあれ「ジョニーが凱旋するとき」か? まあ、らしいわなあ。

新世界より・3話。仲良し五人組夏のキャンプ授業である。昼間はボートやらテント設営やら生物調査やら、夜中は当然怪談やらバカ話やら。その中でチラと話される「ミノシロモドキ」なる生物に出会ってしまってさあ大変。何故か人間に対して強力な催眠術を使う不思議生物であるが、何とかその辺乗り越えて捕まえてみたらこのへんないきものは自分を「国立国会図書館の端末」であると言う…えええ、すげえなそれ! 

…生体機械か何からし堅苦しい言語を用いるのだが、「お前わざと難しい言葉使ってやがんなフツーに喋れやボケ」と言われたら、一応できる範囲内で平易に喋ろうとするモドキさんにちと親近感を覚えた。そらまあいろんな利用者がいるだろうしねえ。けど、データベースの端末がなんでこんな山奥をうろうろ自走してんだろうな。元は街中で誰でも利用できるような存在だったんだろうか。キモいけど。そしてそのヘンテコマシンに真っ向勝負、いや一応対策はしてるけど、とにかく催眠触手を引っこ抜くという実力行使に出ちゃうサキさんもなんかすげかった。ワイルドやな。

さて、表面上は平穏だがどうもその背後にキナ臭い歴史と統制が横溢しているらしきこの世界。このタイミングでデータバンクの端末と出会ってしまったってことは、それらの隠された情報がまろび出てくるっちうこっちゃよね。それを知ってしまって恐怖する子供たち、とそれだけで済むとも思えず、ヘタしたら彼らもまた何らかの形で「消える」ということにもなりかねん。次週どうなることやら。

今回もまたアバンでやたらと雰囲気の違う作画があり。金田系のハッチャケた作画でいちいちタメとポーズつけつつアクションしてんのが面白い。スタッフ見ると新井淳か…。この人もなんつーか、どこ行っても芸風がハッキリしてやがんな!