Fate/アクセルワールド/宇宙海賊/宇宙兄弟

●新番組…と言っていいかどうか、まァその第二シーズンですな。Fate/Zero。話数もそのまんま続きで14話っちう扱い。そして内容もそのまんま、これまでのあらすじだの話の整理だのは全く顧慮せず前シーズンから直結でのスタートでありなかなか潔い。…ま、確かに一段落も何もしてないもんねえ。それでもちょっと見てるうちに大体それまでの話を思い出せたので問題なしとする。まいいや。


えー、本編。特に深謀遠慮も無く巨大生命体を召喚して大暴れしてるキャスターさんに対し、各陣営はそれを迎え撃ったり場外で関係なくバトルしたり口喧嘩したり狙撃されてワンショットキルされたりしている。うん、リュウノスケさんはとても妥当な形でキリツグさんに暗殺されました。まァねえ、ご本人には特段の強さもないでしょうからねえ。あとはキャスターの繰り出した無限再生生物であるが、こちらもキリツグさんによると「多分あいつらなら何とかしよるやろ」っちうことのようで。へえ。


とまあバタバタしてる中、究極最強のサーヴァントたるギルガメシュさんは今回も働いてくれない。本編バトルを高見の見物、そこに何故か襲い掛かるバーサーカーと楽しそうに板野サーカスでお遊戯である。怪物相手に二三本攻撃を繰り出しても効果が無く、トキオミさんに「お前もうちょっとマジメにやれや」と言われたら「えーだってアイツキモいしー」つって逆切れするとか、あんたホンマ好き勝手やな! 仕事しろ仕事!


てことで、まァ普通に視聴継続。この曜日立て込んでるけど、これは見ておきたいしねえ。


●新番組・アクセル・ワールドラノベ原作モノですか。主人公は猿飛肉丸みたいなカッコの中学生いじめられっ子であり、唯一彼が羽を伸ばせるのはネット上のゲーム世界しかない状況。しかしそこを通じて「加速世界」なるフシギアプリと出会ってさあ大変、っちうとこである。ちょいと未来に時代設定をしてあるが、脳自体のクロックを1000倍ほども上げてしまう…っちうのはなかなかのムチャ技術ではあるな。そうねえ、ネット上のどこぞにサーバを構築してある個人の脳内の精神活動を丸々再現、その擬似人格のクロックを上げて活動、加速状態の終了時にその「記憶」をオリジナルの脳に上書きする、っちう感じならまだイケる…ってそんなに変わらんか。ま、その辺はいいか。


さて。サエない主人公がある世界では高い能力を持つ、という現実充足型のお話として王道の作品であると言えような。高嶺の花である美しき生徒会長姉さんと近しくなったり、庶民派っぽい幼馴染が居たりとその辺のセッティングも抜かりはない。ちょっとテンプレで新鮮味の無い展開とも言えるけれど、世界を紹介する語り起こしの第1話としてはこのくらいのハードルの低さの方がエエような気もするしね。多分あの量子リンクデバイスがらみで今後大量の専門用語や設定が出てくるんだろうし。


監督と脚本は舞HIMEコンビか。うーん、特に脚本の吉野さんはワシちょっと苦手な面があるのだが、原作付きとなるとその辺はある程度緩和されるかしら。主役ハルユキさんに梶裕貴、最近あんた「ちょっと気弱っぽい青少年主人公」枠で出ずっぱりやな! …えー、てことで、充分面白いんだけどこの曜日込み合ってんだよなあ…。保留。


モーレツ宇宙海賊・14話。何てことないいつもの海賊稼業かと思ったら、何故か「積荷」が開いてめんどうな風邪みたいなのが蔓延、弁天丸クルーは皆さんダウンしちゃったのである。唯一被害を逃れたマリカ船長であるが、取り急ぎさっさと海賊稼業やんないと免状取り上げられちゃうヨと聞いて大弱り。とりあえず港にヘッドハンティングに赴くのだが…って、見てる方は早々に「だからヨット部の面々をお使いなさいよ」とツッコみたァてしゃあない状況ですわな。でもまあ、ミニスカスーツのマリカさんが見られたので割と問題なし。


いろいろ困っているマリカさんだけど、今となっては頼りになる人間関係も知らず知らずに育っているワケで。無駄に行動力のあるグリューエル姫様やら見かねて(海賊式に)助け舟を出すバルバルーサ(とチアキちゃん)やら、マリカさんは周囲の人材にも恵まれてますな。しかしあの保険組合の担当者さんはアヤシイ。主に見た目がアヤシイんだけど、ひょっとしてあのアフロさんが今回のゴタゴタを仕組んだんと違うやろか、とか邪推してみたくなる。…にしても「ハロルド・ロイド保険組合」ですか。ロイズとコメディアンを足して二で割ったような団体やなあ。いいけど。


てことで、どうやら次回はヨット部のお嬢さんたちによる見習い宇宙海賊のお話のようだ。これはなかなか…いろんな意味で楽しそうですな。「無邪気な蹂躙」によって弁天丸クルーの表情が曇ってゆくのを楽しみにしましょう。予告の絵面では、他の皆さんはともかくシュニッツァーの旦那は表情が判んないので喜んでる可能性も…僅かに…無いか。


宇宙兄弟・2話。JAXAから一次通過のお知らせがあった後も、ムッタさんはイマイチ踏み切れないでいる。それは失敗を恐れる心であり、弟に対するコンプレックスでもある。そんな彼をチョイと後押しするのがシャロンおばさん、幼馴染の天文学者さんであり…っちうね。


てことで、どうやらムッタさんも宇宙に向けての道へ第一歩を踏み出すことにしたようで。一応体裁は「夢破れドロップアウトした男が夢へ向かって再生する話」なんだけど、ムッタさんもともと結構能力の高いお人ではあるんだよな。話運びと本人のキャラでなんか情けないイメージが上手いこと先行しちゃってるけどさ。…今回の「椅子のネジの緩みに気が付くか否か」ってのは、なんか元ネタがあるんだろうか。劇中ではどうも毛利さんもやったことになってますけども。


優しき人生の師・シャロンさんに池田昌子。73歳。まだまだお声にツヤがありますなあ。あと今回見てて、ムッタさんのアフロってなんか作画して動かすの結構大変そうだなあとか思った。CGにしちゃえCGに。


●てことで、うーん…この曜日の近辺はちょっと油断するとメタクソ込み合うなあ! かといって切ってしまうには惜しい作品も多いし…どうしたものか。