偽物語/宇宙海賊

偽物語・8話。今回はほぼお話の進展は無い。じゃ何やってたかってェと、いつもどおりのレトリカルな会話もそうなんだけど、それ以上に後半の「カレンちゃんの歯を磨いてあげるアララギさん」というのがメインの回である。何というかその、隠喩暗喩どころではない「ほぼそのまんま」なえろっちさであり、ギリッギリ「フェティシズム的エンタテイメントアニメ」の範疇に留まっていた…あ、ちょっと踏み越えてたかな? って風情のお話。原作にて描写されていたであろう状況を、演出作画演技全てのパートで全力で再現に掛かったらこうなりました、という…。うん、制作側の目論見は効果抜群だったってとこですかね。


以前も「相手の髪の毛を洗ってあげる」というフェティシズム描写が出てきてたのではあるが、今回は輪をかけてえろっちいことになってて…そうね、ちょっと所期の目的完遂されすぎてて逆に引いちゃうくらいの完成度ではある。この作品だからこんな感じではあるんだけど、シチュだけ聞いたら欧州の単館系映画に出てきてもおかしくなさそうなネタではあるねえ。いや、ようこんなこと考え付いて、かつそれを粘着質に作品化できるものだと思ったよ。


えー、うん。まあそんなとこかな。前説によればこれからツキヒちゃんのお話が開始されるそうなんですが、今回ほとんどカレンちゃんのシーンだけだったんですけども。ま、それは次回以降で。つーか今後、このインパクト越えるようなツキヒちゃんのネタが控えてたりするのか?


モーレツ宇宙海賊・8話。密航者はお姫様、その目的は海賊屋さんに探索願いアリ、とのことである。その検索対象が「黄金の幽霊船」っちう代物なのがスペオペっぽくてよろしいねえ。てことでこれからしばらくマリカさんと一緒に過ごすお姫様、の巻。姫様…プリンセス・グリューエルさんがこれまた、この手のキャラにしてはとっても落ち着いてて分別があり、その上で密航やら追っかけやら「やる時ァやる」性格してんのがこの作品らしいなーって感じで好印象。つーか、マリカさんの本格活躍がもちょっと喰い足りないこの段階で出てきてエエのかしら、って感じは致しますな。贅沢やなとか、そんなような。


しかしいくらお姫様がデキた人だからって、そらまあそのお国の方も一枚岩ってワケではござんせんわな。どうやら彼女の跳ね返った行動は本国の思惑といささかの乖離があるようで。幽霊船探索の情報受け渡しのエリアに来たら、向こうの軍用艦がちょいとキナ臭い雰囲気であってさあどうする! どうする船長! ってとこでシメってのはワクワクしてよろしい。…ま、あんまし正面切ってのドンパチとなるよりは「策略と機転で切り抜ける」っちう方が似合う作品ではあるけれども。


姫様がブリッジに来たのを好機として、ここでクルーの紹介をしてくれたのは割とありがたい。荒事担当のシュニッツァー氏、ほぼ完全サイボーグ化されたコワモテな外見なのにいろいろとかわいい性格してそうだな。朴念仁の不器用キャラってのはオイシイぞ。