ペルソナ/ピングドラム

ペルソナ4・8話。林間学校でどないでしょ、っちう軽めのお話。一応今後につながりそうなシコミやネタもあるんだけど、主眼は校外授業にて殺人カレー作ったり水着シーンがあったり夜の課外授業があったり、まあそんな風な。全体を軽いトーンでまとめるためか、いつもよりもさらに漫符の使用が多かったりクマによる鬱陶しいアイキャッチの連発があったりと、なんか気楽やなーっちう感じ。こういうとき、ナルカミさんのデッドパンなキャラはよく立つねえ。何気に酷いよね、彼。


途中で挟み込まれる「推理パート」ってのは原作ゲームがらみのフィーチャーでしょうかね。こうして判りやすくまとめてくださるのはありがたい。あとやっぱし、妹のようなナナコさんは見てて不憫になってくることでありますよ。よくできた子だけに、我慢してんのがいじらしいというか。毎回一応は救いのあるフォローが入ってんだけど、それでもね。…意図的か否か、あのお家の中って妙に明度が低いんだよな。見てて心沈み気味になるのはそのせいもあるかもしれん。


輪るピングドラム・20話。ひまりさんとショウマさんの過去。選ばれない自分はただ消費されるだけであり、何の報いもなく透明となる…死すべきであると思うひまりさん。世界で最初の男女が選んだのがリンゴという罪であるのなら、罪とならない正しい道とは何者をも選ばず死んでゆくこと、なのだろうか。まァとりあえず、選んでから考えよう。その結果、ショウマさんは選んだ自分の不条理を呪い、ひまりさんは選んでくれたことに大きな感謝を持っている。…多くの中から選ばれた者たち。それを強調するための、ピクトグラム然としたモブデザインなのだろうか。そういや一人、いつまで経っても顔だけ見えないキャラも居ましたっけね。何だろう彼は。


今回のクライマックスは「選ぶ」シーン。ヴォイス入りの大変荘厳なBGMもあいまって、むやみに劇的で印象的なシーケンスになってましたなあ。こんなことがあったのにすっかり忘れていたひまりさんの経緯も少々謎ではある。何が彼女の記憶を失わせたのだろう。あと、幼少時のナツメさんとカンバさんの会話からするに、本来ナツメさんが家族の一員だったっちうことなのですかね。じゃあの厳格ジジイはどういう関係なのか…。


子安の高倉お父んはかなりマジのテロリストのようだ。子供たちが無為に死んでゆくこの世界は間違っているってのはともかく、だから(ほとんど関係なさそうな)人々と社会を浄化する! っちう辺りの飛躍がまだ不明瞭にすぎるな。ラーメン屋での両親とカンバさんの密会シーン、会話がつながってそうでつながってないすれ違いぶりがなんか気持ち悪い。うーむ、これからまだ何かやらかすつもりなのかしらん。さて。