Fate/イカ娘/ガンダムAGE

Fate/Zero・6話。バトルロワイアルは一段落、次の盛り上がりに向けて弓を引き絞りつつある皆さんとその運命…ってとこですか。いやまあ、一応ランサーさんとことセイバーさんとこの戦いはあったけどさ。…自分の居城たるビルに魔術的ギミックをはりめぐらし、自信満々的を迎え討たんとしているケイネス先生に対して「ビルごと爆破しました」で済ませちゃうキリツグさんのシーンを「戦い」と呼んでよいものなら、ですが。格式やら伝統やらは心底どうでもよく、とにかく勝てばよいとするキリツグさんの性格を表現するに良いエピソードではあるな。


再戦までのインターバルには理由もあり、聖杯戦争なんかどーでもエエわい好きに人を殺せればなー、というキャスターさんペアを討伐しましょう会が発足したからである。規制によって何やってんだかほとんど判んないが、多分そうとうエグいことになってる猟奇シーンは…あれ、一種の読者/視聴者サーヴィスでもあるんだろうな。うん、まあ。あんなんを是としてるから、セイバーさんをジャンヌ・ダルクと見間違ったりするんですよジル・ド・レエの人。「錯乱している」ってアンタが言いますか。わはは。


そしてコトミネさんとこには、イマイチ強さが判んないがとにかく自由すぎるギルガメシュの兄さんが、人生相談を受けてやろうとやってくる。元より間諜隠密、ウラの仕事への適正が高いコトミネさんではあるが、これは二重スパイとかそういう流れになるんですかね。お話当初よりお互いに興味を持ち合っているコトミネ/キリツグのご両人だけど、なんちうか…根っこの部分はともかく、表面的には実に似通ってるよな。主に辛気臭いとこが。あと目にハイライトがないとこも。どっちみち幸せになれそうにないとこも。うん、とにかくがんばれ(てきとう)。


あとケイネス先生のシーン、1話に引き続いて「誰かの周囲をゆっくり回る人」という描写が出てきたが、これって監督の趣味なんですかね。回るに至らずとも、画面の向こうからこっちにゆっくり歩いてくるシーンとか、微妙にアニメに向かない労力を注入した描写がちょくちょくある。…1話のあのシーンはひょっとしてCGモデルを歩かせてるんじゃないかと思ったんだけど、最終的な判断はつかず。今回のもどうかねえ。どれもある程度ヒキの絵だから、昨今のモデリング技術をもってすれば普通に可能なことだとは思うけれど。識者のご意見を聞いてみたいところ。


侵略!?イカ娘・4話。Aパートは英語で栄子。登場人物全員が英語学習を楽しむ中、ただ一人バカ属性を持たされた栄子さんが実にかわいそうです。後半は延々と英語の誤解を続けるドリフコントみたいなのでふくらませ。なかなか上手いが、もっとしょーもないネタでもエエかな、とか思ったりした。あと私服メガネのシンディがよし。とてもよし。それとあと、流石に全編ネイティブイングリッシュ喋りはしんどかったか、別に英語用のシンディ声優を立てている。…国分絵麻、さん? 検索してもどなたかよく判らなかったんだけど、声の質がかなり生天目さんに近くて違和感なかった。


Bパートはくすぐり地獄。相変わらずあたまおかしい早苗さんと、本気で怖い千鶴ねーちゃんを賞玩する話。後半はしゃっくり話につないであるが、まあこちらもそれほど違和感なし。…客をかたはしからくすぐってるイカちゃんを見る、シンディ/栄子/早苗各々の表情の差がおもろかった。「おお興味深い」「あのバカ」「イカちゃんイカちゃんイカちゃんかわいい」だ。


Cパートは笹舟話、に突然ミニイカ要素を混ぜた構成。イカちゃんが機嫌悪くならないようアレコレ接待する小学生たちが、何というか…お前らホンマイカちゃん好きな、って感じで。あと川については知らないのにタイコンデロガ級については知っているイカちゃんのアンバランス知識がおかしかった。タイコンデロガについては多分TVで見たんだな。


機動戦士ガンダムAGE・5話。サブタイ魔少年ってことで、高垣声の謎のショタさんが登場する話。どうやらそのニュータイプっぽい能力は以前出てきたユリンさんと共通のものらしく、また彼らの背後にはこれまた謎の…黒いローブと仮面とチョーさん声、という極限まで胡散臭い一団が控えている。当面の敵であるUEとはどういう関係なのかなーとか思ったりするが、まァそれはおいおいってことで。


一方我らがグルーデック艦長は相変わらず行動に裏表がある。憎きUEに家族を殺され、故に手段は選びませんぞー! っちうところでしょうかね。エミリーさんはそんな艦長の振る舞いに気付き、その真意を問いただすが…。あまり悩みもせず戦っているフリットもともかく、元気の無いフリット見ても「いろいろあって疲れてんじゃろ」程度で済ましちゃう周囲(バルガスさん)も含め、どうも考えなしな野郎サイドのカウンターとしての役割が彼女ですかね。往々にして単に足を引っ張るだけになりがちなキャラ類型だけど、さて。


…にしても、流石に皆さん油断が過ぎませんかね、ってなネタが多かったぞ。いかな巨大コロニーとはいえ敵の機械獣が入ってくるまで一切気付かないとか、そらなんぼなんでも気が緩みすぎじゃなかろうか。最後返してもらえたからエエようなものの、アッサリとガンダム奪われてしまうフリットさんもフリットさん、というよりあの艦の兵器運用体系が根本的にザルなんでしょうかね。これって普通に大失態ですよな。入管担当者一人を恐喝しただけで今後お咎めなしになっちゃう艦長の背任行為とか…いや、こういうのは単なる重箱隅ってのは判るけど…うーん、ちょっとね。