タイガー&バニー/セイクリッドセブン/青の祓魔師

TIGER & BUNNY・22話。マーベリック氏の能力によりコテツの記憶を失ったヒーローたち。彼らの前に古いスーツで現れるコテツさんの「秘策」とは何か! …先週ワシ「コテッちゃんあんまり切れ者っぽくない行動が多い」と書いたけど…今回もそのまんまかよ! いやもうちょっとその何だ、状況がネクスト能力によるものという尋常ならざることを考えに入れてさ、いろいろと考えて行動するとか…無いかあ。最後の最後まで「ほらほら俺たち仲間じゃん」と情に訴えてばっかしのコテッちゃんは、まあそれらしいっちゃそれらしい。


結局場を救ったのはコテツさんの娘、カエデさんの能力である。あーやっぱね、コピー能力でマーベリックさんのをコピーしたおかげで真相が判って…という王道展開は外さないよね。にしてもここでバニーさんの記憶まで戻ったら少しドラマがアッサリするかな、と思ったらカエデさんの能力は「上書き」されるようで。スカイハイの飛行能力を得たせいでバニーさんの記憶復活はならず。てことで結局、バニーさん相手にはコテッちゃんの力技浪花節しか手がなくなった、っちうこっちゃね。


全体としては…アクションもコメディも盛りだくさんでゴージャスだったけど、コテツさんもうちょっと考えようよ、とか思ってしまったってのが印象。それも味ではあるけれどね。あとその他ヒーローの皆さん、バニーさんの記憶が戻らないからって「目を覚ませ!」は無いんじゃねェかな。ずうっと記憶操作されてたあなたたちが言うても説得力ねェですぜ。


初めて気付いたんだけど、今回フィックス絵の時はほぼ大体画面が微動してる演出が入るのね。手持ちカメラ風表現であり臨場感を狙ってるんだろうけど、これって今までもそうだったっけ。ゆれ方がちょっと緩やか過ぎて効果が薄いような気はするが、まあ。


セイクリッドセブン・9話。アルマさんと学園生活のAパート、二体の悪石襲来のBパート。盛りだくさん過ぎる内容である。自分が変わったのか周囲が変わったのか、落ち着いた日常を享受するAパートも面白かったけど…Bパートのアクションやよな。出現した敵二体、単なる石のクリーチャにこういう言い方がエエのかどうか判らんけど、とんでもなくキャラが立ってて(かつ強くて)面白い。腕組みマッチョのパワーキャラなのはともかく、スクワットとかケツ振り運動とか本当に必要なのかねキミは! 石のクセして! 


今回アルマさんは「速く走る」「空を飛ぶ」と2連発で新必殺技を使ったのだけど、どちらも非常に生理的快感の強い演出になってて気持ちよかった。超ロング視点で糸を引くように空を切ってゆく絵を見せ、アルマさんの主観で周囲がブラックアウトするくらいの勢いも見せ、となかなかムチャクチャな能力であるのが判る演出でよろしい。てェか敵の本体が飛び去ってった時「あ、これは前後編か」とか思っちゃったよ。超パワーワンパンでムリクリ決着付けちゃったよ。よし。


にしても部長はホンマ、恋愛シーケンスに毛ほども絡んでこないなー! 近所の何でも知ってるオバハンポジションになってるぞ。本人がそれでエエならエエけどさ。あと今回の悪石、何か元ネタありそうだなと検索したら天燈鬼・龍燈鬼というのがソレらしい。多分今までの敵もそれぞれ元ネタあったんだろうな。ちなみに天燈鬼さんは別にデヴじゃなかったです。


青の祓魔師・20話。修道院を襲う蜘蛛の異形は誰か。状況はあのネイガウス先生を示しているのだが、しかし彼の技に蜘蛛の糸は無かったはずである。さてさてと思っているうち、蜘蛛の異形は学園にもその手を伸ばす。まあ学園の方はメフィスト学長によってちょちょいのちょいと…とはいかず、イヤにドンピシャなタイミングでバチカンよりの逮捕状が来てつれて行かれてしまうメフィストさん。一連の事件には明らかに誰かの「意図」が働いているのだが…うーむ、今まではほかならぬメフィストさんが首魁っぽかったんだけど、どうもその他の力も見えますね。ラストにでてきた「祖父」がその一端か否か。


サタンへの恨みや大切なものが喪失したことに対する呪詛など、明らかにネイガウスと関わりあるだろうなと思われた蜘蛛の人。仮面をしている者には物語上用心せいっちう言葉がありますが(ありません)、中身はネイガウスさんの妻で女性であった、っちうのは上手いこと意表をつかれた感じ。エフェクトかかった声の時点で疑ってしかるべきでしたね。…しかしただの「妻」が蜘蛛を操るとはちと思えず、ひょっとしてちょいちょい話題に出てきてた人工生命とかが関わってくるもんだいかしら。まいいや。


この事件を経て焔を操る術を手に入れたリンさん。なるほどこれはレベルアップイベントみたいなものだったのだなと思った。…ひょっとしてそのために、やっぱしメフィストのおっちゃんが全部裏で糸を引いていたのかしらとか思ってみた。ありそうではあるけど、ね。