クロワーゼ

異国迷路のクロワーゼ・6話。アリスお嬢様再来襲、ユネさんを連れて写真を撮ろうの巻。何だかんだでこのお嬢様一家は、この地におけるユネさんの世界を広げる手助けとなっている。上流下流の社会構造、社会における女性の居場所、そして…クロードさんとカミーユお姉さまの気になるアレコレ。


サブタイトルは「鳥かご」。ヴィクトリアンドレスのクリノリンのことである。幼少時よりおとなしくクリノリンに身を包んできたカミーユお姉さまは、それについて「着ているうちに段々と心地よくなっていく」と言い、ついで「その鳥かごのせいで欲しいものに手が届かないこともある」と言う。高い窓からクロードさんを見ているカミーユさんの表情はいろんなことを物語り…そうな雰囲気を押し包んでいるように見える。多分カミーユさんは頭が良すぎたのだろう。…分別が良すぎた、と言ってもいいか。自分の立ち位置と周辺構造に対し、バカになりきれないのだ。アリスさんの無邪気な視線は、時折カミーユさんに複雑な感情を呼び起こしたりしているのではなかろうか。判らんけど。


アリスさんが写真を見せてるシーン、カルト・ド・ヴィジットなるものが出てくる。最近は検索したら一通りの情報が出てくるので便利でんな。ほほー、名刺のように交換して楽しむ写真カードですか。面白ェな、っちうか流行したのも何となく判る。芸術作品よりも、こういうモノの方が後世に残りにくいだろうねえ。面白いのに。