レベルE/バクマン/ジャイキリ

●新番組・レベルE。有名な作品ながらワシは未読、どういうジャンルなのかも知らず。んで見始めたのですが…ははあ、これコメディなのね。変形オチモノというか、主人公少年のもとに記憶喪失の宇宙人を名乗るヘンな人が転がり込んでくるという。スタッフロール見ると「王子」と呼称されているこの宇宙人さんは、クールで性格が悪くておちょくり体質のトリックスター。となるとその相方の少年・ユキタカさんは単純でツッコミ体質でお人よしでビンボ籤を引く係、とまあ入れ合わせは付いているワケで。いまだお話がどっちに転がるかは判らんが、とりあえずはこの二人がメインキャストでよろしいの、だろう。…子安とか立木とか、何やら不穏な声も聞こえますけどね。


判りやすいアクションやキャッチーな定番ネタの少ない、どちらかというとプロットドリヴン気味の出だしだけに、いささか地味な印象は受ける。…まあその、あの王子というお人つかまえて「キャラクタドリヴン要素が少ない」と言うつもりもないですが、それはそれとして。継続視聴するかどうかは…もうしばらく見てから判断すべきかなあ。最終的にどこに「また見たい!」という点を見つけるか、ってとこですからね。今んとこ強烈なヒキ、あるいは個人的なツボとなった要素には薄いから。保留っす。


アバンにて状況説明のシーン、BGMがちゃんとテルミンっぽい「宇宙人音楽」だったのがなんか良かった。あれで「あ、そういうノリのお話なのね」って判りますもんね。…あと、劇中のCGの使い方がなんかヘンだったなあ。宇宙船や不思議ガジェットや車などはともかく、あの手おどり人形のCGシーンはホンマに演出意図が判らない。何? あれってそういう不思議グッズなの?


バクマン。・15話。王道に向かって邁進すると決めた亜城木先生たちであるが、行く手には「自分たちの力量」と「新妻エイジ」という二つの壁が立ち塞がる。「何も考えない」とマジで放言し、そしてごっつオモロいマンガを描くエイジさんの存在に肌で触れた彼らの思いはというと…原点に戻る、である。敵が天然天才ならコッチは計算の上にも計算で。さて、鬼が出るか蛇が出るか。


「好きなキャラは勝手に動く」というエイジさんの言、確かに創作活動にてそういうことは大事だけれど…一から十までそのヤリカタを採用してるってのは流石にエイジさんだよな、って感じでんな。天然というよりはもう自動筆記やイタコの類に近いや。対抗意識で頑張ってる亜城木のお二人は頼もしいが、彼らが王道でいくと聞いたエイジさんの「少し残念です」という言葉はやはり気にかかる。本人のマンガ能力も然りながら、エイジさんの他者への感想は妙に正鵠を射ちゃってますしねえ。ま、亜城木さんの作家活動が軌道に乗るのはもうちょっと後のこと、かしらん。


一方でのアズキさんの声優修行話。の本筋はともかく、新人声優のアレコレ話を仕事としてアフレコする…ってのはまあ、見てるこっちとしてもいろいろとモヤモヤ想像しちゃうことではありますなあ。メインの早見さんもそうだけど、同僚の新人声優役やってるお人とか思うところあるんと違うやろか。…とか思いつつ改めてスタッフ見たら、片岡あづさ原紗友里…って微妙にコメントしづらいな! ちゃーんと阿澄佳奈も出てるし! いろいろ大変やな! とりあえずこの話題、ワシどう発展していいかイマイチ判んなくなったので終わり!


GIANT KILLING・16話。引き続きセラさん担当回、対横浜戦にてもカラ周りのままな状況である。記者姉さんによれば、王子は徹底的にマークされ、セラさんはどうにも調子悪く、しかし一番の足引っ張り役は椿さんとのこと。こないだのゴールで吹っ切れたかと思いきや、それがまた新たなプレッシャーになってるようで。この人はこの人でメンドクサイわな。よう判りますけどね、その感覚。


移動のバスにて椿さんだけ居残りミーティングであるが、それを横目に見つつ焦るセラさん。怒られているうちが花であり、一方自分は怒られさえしない。それは…自分は夏木とのスタメン交代が前提とされているからではないだろうか。このままではダメだダメだ! と焦れば焦るほどカラ回る状況下、清水戦にて脚をヤられちゃったらしきセラさんだが…うーん、追い込むねえ。


どうやらずうっと状況を俯瞰してきたらしきもう一人のフォワード・堺さんが鍵を握りますかね。年齢的にも上っぽいし、先輩としての助言や檄を与えるのか、あるいはここぞとばかりにレギュラー争いに本格参入するのか。ま、次回辺りで決着かしら。