ジジイトーク

●「〜じゃ」「〜のう」っちうのが老人言葉のテンプレとして成立したのはいつごろなのだろう、という漠然とした疑問がある。いまや…というかもう相当昔から、実際に「なのじゃ」てな言いようをする老人は居ないだろう。居るとしてもそれは世代差というよりも地域的な要素が大きい。上の世代がそういう語尾の言葉を使いつつ、しかし若い世代はもう別の体系にシフトしかけているという時代があって、その時代の状況がテンプレとして今も残存している…のだろう。


ほたら今現在の老人的言葉っちゃァ何だろうな、てな話ですが、個人的にパッと思いつくのに「二人称としてのキミ」がある。いや今でも使う人は居るだろうが、古い世代の…そうねえ、中流以上ならば結構な割合で使ってた用法だと思うン。「ボカァねえキミ、思うんだがねえキミ」という呼び掛けの「キミ」。植木等とか、あの辺のサラリーマン映画とかの言葉使い。あれ、今の老人世代のイメージだ。


キミキミ呼び掛ける、となると老人言葉というよりは戯画化された社長言葉だな。そういうテンプレとしてのシャチョサンってのは世代としてジジイだし、ニアリーイコールではあるだろう。これ多分、遡れば明治時代の知識人たちの言い方のような気もする。「イヤコレハ驚いた、聊か面倒な事になつた様だぜ。サアキミはどう思召す」とかね。


てなとこで、特に結論を出すワケでもなく終了。じゃ!