ナイトレイド/けいおん/ハガレン

閃光のナイトレイド・6話。日清日露の戦いを経て、思想やら何やらゴタゴタとしたものがいっぱい付いてきている日本である。ここにこの作品における敵役っぽい人の本格登場、彼は大亜細亜構想をぶち上げる。「日本中心ではない亜細亜連合」という理念は高尚ではあるが、ね。正義の戦争を口にするヤツにロクなのは居ない、その口車に乗って酷い目に遭った人間のリストで歴史の図書館はいっぱいだ、ってヤツですか。…そういやこの作品にも後藤さん出てたな。わはは。


身内の情は消し難いってことで、兄の事件の担当を外されたお嬢さん。しかしやはり、彼女を除いて事態を進めることはできない。情とは結びつきであり、手がかりでもあるしね。んでもって吉野さんの「身内」である川澄さんも、その結びつきを展開しそうである。まァ兄さんの底もまだまだ見えぬし、これからがお話本番ってとこだろうな。


ショートテレポートの人を相手としたバトルシーンは、色々と考えられてて絵的に面白く仕上がっていた感じ。三対一で余裕のあしらいを見せる手下の人はなかなか強そうだ。あと、あの秋元羊介の「大物右翼」さんは何か元ネタの人物が居そうやね。残念ながらワタシが歴史にカラキシなので判らんかったですけど。


けいおん!!・6話。…そうか、もうじきリアルワールドも梅雨なのか。ああ鬱陶しいなあ、てな思いがモヤモヤと出てくるほどの、妙にリアルな雰囲気は流石にこの作品らしい。何度も言ってきた「画面の暗さの使い方」がハマっているわなあ。朝からずっと雨降ってて、部屋の中の照明と外の暗さが時間経過で微妙に変わる…ってな演出とかね。普通あんな微妙なカラーディレクション、せえへんよね。


てことで、楽器には向かない季節のお話。梅雨をお題としていつもの面々がいつもの小ネタを積層してゆくだけなんだけど、キャラの固まり具合がもう大概なのでそれだけで割と見せますな。んでもって中盤辺りでちょっとマジメでウェットな(梅雨だけにな! な!)ギータさんへの思いのエピソードを挟み、♪雨雨降れ降れ、で話のヘソを作る、と。上手いものだ。


あと、毎度ながらヤケに脚フェチいレイアウトと演出が多くてこれまたよし。膝下だけで傘や荷物を持ち替える様子を見せるとか、めんどくさい絵がホンマ好きよね。好きなのは作画的なものか脚フェチ的なものかよう判りませんが。


鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST・57話。前半は大総統と主人公サイド…主には中国ジジイのバトル話。柴田秀勝VS堀勝之祐とか、なんつーかワシ得過ぎる合戦ではあるなあ、という個人的感想は置いといて。柴田ブラッドレイさんの圧倒的で真正面の強さがよう出てたシーケンスでしたな。己が命を賭してもキズ一つつけられぬ! と絶望のまま死すところ、もうギリギリの奇策と協力でやっと一太刀。実に王道でベタで力強くて、よし。…それで勝利ってワケでもないだろう、ってとこがまたねえ。


んでもって地下にてはマッドなサイエンティストっぽい人が何やら致命的なことをやらかしたようで。真理の扉を見た「人柱」たちはワケ判らん状況下で神隠し、だ。第一段階発動ですねえ…これでまだ序盤ですもんな。練成陣が本格発動しちゃったらそらもう、町中国中阿鼻叫喚だろうなあ。


フト思ったのだが、イズミ師匠が真理を見た対価として払った「体の内部」ってのは何なんでしょうね。まァ漠然と「内臓」ってとこなんだろうけど、雰囲気的には子宮であるような気もする。確か師匠は流産によって子を残せない体になったということだったけど、それでも…ねえ。ま、これは余計な詮索だ。