刀語/ヒーローマン

刀語・4話。結構久しぶりの放送。予告によると序盤のクライマックスともなろう錆白兵とのバトルであり、楽しみにしていたらこの体たらくだよ! というお話。…いやあ、元々からしてエエトコでヒネた芸風の作者ではあるようだが、ここまで仕込みに仕込んで盛大にスカすのに成功されたら文句も言えぬわ。てことで、最強剣士錆先生との一戦は「あの試合も大変だったねえ」ってな台詞でオシマイ。本編は意外すぎる伏兵、最強ナナミお姉ちゃん恐怖の殺戮試合、である。


島に一人残る病弱お姉ちゃんをかどわかさんとする真庭忍軍・虫組。卑怯を標榜して襲い掛かる彼らまにわにたちの「人間性」と、病人であったお姉ちゃんの「非人間性」の逆転対比がすさまじい。時々挿入される「にいっ」という悪っちい笑みの絵すら余計なんじゃなかろうか(逆に何となく人間性が感じられる)、とまで感じされられるお姉ちゃんがすげえやな。最後の最後まで実に主人公サイドっぽい振舞いを見せる虫組さんたちや哀れなり。…見ただけで技盗み・超回復・氷の精神、とまあこのチートキャラに七花さんは勝てるのかどうか。


とまあ、スカシという構造的バカネタを埋め合わせるに充分な、盛りだくさんのおかず話となっていたっすな。それにしても、確か前回予告で白兵さんとのバトルがあったはず…と思って見直してみたらそれしか無かった、という徹底ぶりはホンマ大したもんです。予告シーン、あのためだけにいちいち作画したのかあ。開いた口を塞ぐのに少々気合が要りましたぜ。…なんかそのう、DVDやぶるれいの映像特典として新規作画されちゃいそうなネタではあるな。


●HEROMAN・5話。我らの無敵のロボではあるが敵は更に強い。どうやらヒーローマンの稼動にはジョーイさんの疲労度も関与しているようであり、そしてヒーローマン自身の損傷もあるので一旦退却の後作戦練り直し、の巻である。「具体的に何すんだよ」と言われて「まずはハッキングと盗聴だ」と楽しそうに仰る教授が頼もしいやら何なのやら。


そして前回匂わせていた通り、敵の洗脳改造兵士として登場のウィルさん(とあと一人)。ちょっとしたわだかまりのあった知己が敵に回っちゃうってのも王道パターンだんな。正直今の戦力差ならばわざわざこんなめんどくさいことせんでもエエっちゃエエんでしょうが、そこはソレ、敵のスクラッグさんもそういうとこ律儀だから(メタ的に)。…ただ、今までちらほらと見えていたウィルさんの良性な部分、例えば何があっても脱出を諦めないと言い切る精神力や陶山の人への気遣わしそうな視線など、そういった要素もちゃんと生きてきそうですけどね。


それにしてもリナさんは、この作品中ずうっとあのチアリーダー服で通すおつもりでありましょうか。うーん、それは面白いのでぜひそうしていただけるとありがたい。あと自国の都市を爆撃するB-2、ってのは何気に衝撃的な映像ではあるなあ。んでもって改めて見ると、スクラッグさん側の兵器っぽくもあるよね、あのデザインはやっぱ。