あとは熱ゥいお茶が大量に降りかかってくるのが怖い

●恐怖と笑いは近しい感情だそうで、何でも恐怖感覚から分化してできたのが笑いなのだそうな。双方が近いってのはアレか、「あまりに怖すぎて笑えてくる」とかそういうの? そのデンでいくと確かに逆はあまり聞かない。「あまりに可笑しすぎて恐怖感を覚える」…無いなあ。原初的な恐怖はあるが、原初的な笑いってのもちょっとない。「笑い」の方がちとだけ複雑な概念なんであろうな。


この二つの何が違うって、快-不快という感情でのベクトルが真逆ですわな。不快ってのはつまり「警告」であり、なんか危機的状況だから備えろよ、というメッセージなワケだ。喰って不味かったら毒かもしれない、とかね。恐怖も同じ、今すんげえヤバい状況だから逃げるとか叫ぶとかしようぜ、ということ。


笑いはそこから警告要素を消し、「危険じゃないよ安全だよ」という保証を与えることによって娯楽的快感情に変えたもの、ってとこかなあ。よう判りませんが。…しかし恐怖で叫ぶ逃げるはまだしも、腰抜かして動けなくなる、ってのは進化上どういう利点があって残った行動パターンなんだろう。「もうどうあがいてもムリだからせめて体力温存しようぜ」ってことか?


●就学以前のガキの頃のワタシにはいろいろ怖いものがあったが、その中の一つがクエスチョンマークだった。いやあ、おガキ様の考えることは我ながら判らんねえ。当時のワタシの脳内ヴィジュアルを思い出してみるに、全高1.8m程度でツヤアリ黒に塗られた「?」の形の立体物が、薄暗い街灯の路地角を音もなく曲がり来る…という場面である。このマークの意味するところは知っていたと思うので、多分「得体の知れなさ」という原初的な恐怖感に具体的な姿を与えた、のがこの「?」マークだったのだろう。


…てェか、今思い出しつつ文章化してみたらガチで怖ェな。そんなもん夜中出ッくわしたら卒倒するぞワシ。