銀魂/バスカッシュ/大正野球娘/狼と香辛料

銀魂168話。たまさんの体内RPG編その2。何故か全身タイツのお約束なゲーム町が存在したりする体内世界にて、白血球(的アプリ)の王とその一党は既にウィルスに感染しちまっている。そこに現れるウィルスをバスターな勇者さんは…銀さん顔のコスプレイヤーでした、という話。あとネタバレするなら、犯人はタマ。


ドラクエあるあるネタで押してってる辺りは「面白いけどやっぱ二番煎じではあるよな」と思ってたけど、ははあ…「白い」銀さんクローンを出してきたってことで何やらヘンな方向の深みが出てきそうな気もする。あくまで「出てきそう」ってだけですけどさ。結局元の木阿弥、オリジナル銀さんにどんどん感化されてダメキャラになってく展開でも良いな。


今回二役目の杉田さん、トーンはそんなに変わんないのにちゃんと「イケメン杉田声」になってんのが偉いところだ。あと塩谷浩三もともかく、すげえ端役で梁田清之が出てきたので割とビビるも…ま、あとで出てくる大物キャラが梁田声なんだろうな、と思ったらラスボスのようで。あとオノヨーコって乳輪でかいの? そんなに?


バスカッシュ! 18話。ミスターパーフェクトの計らいにより、もっかい月へのチャンスをつかむご一統。巨人さんにも月の美しい風景を見せてやるぜ! はエエんだけど、こいつらホンマに脱落した仲間には素っ気ないのなあ。殺し屋相手しつつ「ここは俺に任せて先にいけ!」なデストロイさんを「彼なら大丈夫」つっといただけであとはほったらかし、自分たちは巨人バトルでほのぼのエピソード…か。エエように言えばそこまでデストロイさんに信頼を置いてるってこと、とも言えるか…なあ。でもガンツたちはちゃんと救っとこうよ。それは百パー救っとこうよ。ねえ。


藤原啓治の殺し屋相手に、全く新しいバスケ格闘技で翻弄するデストロイさんの絵は何かムチャで面白かった。もうどういう攻撃してんのかさえよう判らん。エエぞもっとやれ、ってあれでカタついちゃったの!? 瞬殺じゃん! 藤原さん、弱ッ! いやまだ判らんけど。


大正野球娘。4話。コテンパンに負けたあとの日々。言い出しっぺのアキコさんは一見明るく見えるけれど、実は精神的な恢復には至っていない。小梅さんは彼女に突撃し、友達でしょうがホレホレ悩みを言うてみんさい? と煽り立てて復帰へと導く。デ子さんのふさぎをトモエさん使って解決したり、ああ見えて小梅さんは多少の支配気質をお持ちやな。…アキコさんを元気付ける台詞が自分ちのボーヤの台詞そのまんまなのはかわいらしいですけどね。


アキコさんたちの引っ込みによって進展しない状況を現すのに雨と風使ったり、説得されて燃え上がる心の背後で暖炉も燃え上がったり、とベタで判りやすい演出はこの作品のカラーに割と合ってますね。大正時代の富裕層のお嬢さんたちがとにかく頑張る! という明朗さだわね。そんでもって一番地味なデザインの新聞部さんが抜けたのはデザイン上の必然か、ってワシの言いようが悪いな。とりあえず円満退部っぽい雰囲気なのがこれまた明朗でよろしい。


先生の言う通り、我らが女子ベアーズと相手チームとではかなりの格差がある。時代的な男女差、年齢、練習量。さてなあ、ガチンコで勝ってしまうとこまでいくのかなあ。少なくともエエ勝負するようになるまでの説得力、ディテイルの積み重ねを期待していきたいところ、ですかね。


狼と香辛料II・4話。お前みたいなヘタレな弱虫どっか行け! と嫁に言われて困ってるダンナ。それだけじゃなくてヨメの新たなツバメもどうやら本気らしいしなあ…という。お嬢さん扱いに関しては筋金入り、伝家の宝刀、剛力無双な「腰抜け」のロレンスさんであるが、それに商売が絡んでくるとなると話は別だ。てことで、今この邑でホットなアイテムである黄鉄鉱を使っての先物取引計画、である。


今回も説明のための仮想映像等の多い話で、かつ信用取引だの何だのと難しいことをおっしゃるので、情報は適当に耳からだだもれさせつつ聞いてましたけどね。まいいや、雰囲気はよう判ったしさ。…基本的にバカチンであるワタシでも楽しめるよう、そういう「話の流れの雰囲気」を殺さずに演出してくれるのはありがたい。商売人も大変ねえ。


にしても、商売をたとえるのにやたらと「風」っぽい比喩が連発されてんのはちと面白い。曰く風向きが悪い、曰く帆をたたむには早い、曰くいい風が吹きますように…だ。風任せ波任せな雰囲気があるんでしょうかね、この当時の帆船には。あと、すでに後見人書名を残すのみの誓約書、タドタドっちい筆跡で「Holo」と書いてあるのが微笑ましい。字って大変だもんね。…ロレンスさんにとっては微笑ましいどころの騒ぎやおまへんでしょうけどね。