シャングリラ/マグニチュード/まにまに

シャングリ・ラ・17話。堀内賢雄の裏切り。彼は元より間者であったが、幼い妹が人柱となることで糸が切れる。アトラスは大量の子供を人柱として消費していることを告げ、彼は去ってゆくのでありました…という。当初から賑やかしのみに近く、あまり役目らしい役目も無かった堀内兄さんでしたけれど…なるほど、こういうことでしたか。ちうても多分彼もまだ生きているであろうし、これでお役御免って雰囲気でもなさそうではある。


そして東京焦土作戦を思いついたクニコさんはカリンお嬢さんと再会する。カリンさんはガリ亡の性格はそのままだけど、行動様式自体は外交的に変化してはいらっしゃるようですな。おかげでちょっとした「三枚目属性」を得てしまったようでもあるが。ま、元気であるならばよろしい。


あとあのドM弟さんは「兄さんは何も判っていない!」と言うけれど、これは何でしょう、僕がドMなのも知らないで全く兄さんは! ってことでしょうか? …ま、「五十嵐姉さんの本心を判るのは僕だけだ」ってとこなんだろうけどな。


東京マグニチュード8.0・3話。一夜明けてのお台場隔絶。ここで救助を待つか徒歩でウチに帰るかの選択の末、帰還への道を採る三人である。ことがことだし、ミライお姉ちゃん一人ではこの状況は荷が重い。つい弟に辛く当たってしまったりして、気まずいのでフォロー入れつつまたツンケンしたりして。そんな状況で精一杯明るい弟さんもよろしいなあ。


当然ながらマリ姉さん(やっと名前が出ました)の大人としての度量があってこそ、の3人パーティである。帰宅を決意したはいいものの、余震やら迷子やら船上での大波やらと立て続けの危機であり、子供二人だけでは心折れてしまっていたでしょうねえ。…んー、一連のサスペンスはディザスタームービー的ギミックというよりは、何となく「学校に回ってきた教育映画」っぽい雰囲気もありましたが。リアリティを保持しつつケレン味を出そうとしてるのはよう伝わってきましたですよ。


マリ姉さんの大人な存在感は彼らの心の支えなのだけれど、だからこそ「あ、マリさん抜けちゃうとキッツイぞこれは」っちう予感っぽいものがありありとしますなあ。あと彼女の献身性は、ちょっとだけ思い詰めたような…微妙に過剰な雰囲気もある。今回夫を亡くしていることが語られたけど、それ以外にも何かあったりするのだろうか、ね。


宙のまにまに・4話。夏休み到来、うれしはずかし宿泊合宿である。先々の期待に浮かれあがる(一部の)面々であり、そしてその昂揚感は姫さんをして思い切った台詞を言わせるに至る。何故いつも邪魔するんですか。先輩は朔さんのことをどう思ってるんですか。…てとこで、美星先輩の「好きだヨ」の前には「みんな」が付くのでした、という定番オチであります。


年増先輩はまあ、未だ恋愛感情以前の「そういう人」というキャラではあるのだけれど、姫さんはその状況を打破し変えてゆくキッカケになりそうではある。そのためにはもう一歩二歩進まねば、って相手が年増先輩では数十歩進まんならんのかも知れんけど。…しばらくは「恋愛未満のチョネチョネエピソード→お空見て何となくチャラ」というフォーマットで続きそうだな。


ボロ家清掃シーンは元気な作画でよろしございましたし、あの「田舎の天の川」のリアルさも美しかった。あんな感じなのよ、澄んだ空気の天の川ってねェ。カメラ上下動(ティルトっていうの?)したときの画角のゆがみが教育番組のマジ星空画像を思い起こさせる。あと「あ、人工衛星! 朝が近い証拠だよ」ってのはなるほど! と思った。そうか、軌道高度には太陽光が来てる…ってことなのねー。


あーあと、全員がお嬢さんで構成されているっぽい文芸部の中にあって、ポッチャリ気味のメガネさんがワシ好みでした。うん。