夜は墓場でスポーツフェスティバル

●家からちょっと行った所に墓場がある。開けた高台にあるので陰にこもった印象は無く、夜中通っても怖さは少ない。んでも、自転車でよろよろと進んでて急に墓石の陰から子供が飛び出してきたときには心底ビビった。「墓は「過去にどこかである人が存在していた」という目印に過ぎず、別にそこで事件があったというわけではない。だから墓場には幽霊は出ない」と言ってた知己の言葉の記憶が無かったら、恐怖死にしてたかもしれん。


●…でも、幽霊は出んにしても、ものの怪なら出るかもしれんな。


●墓というもの、あれは死者の生前のこと、あるいは死者となったことを忘れないようにするためのランドマークであって、つまり生者のための施設である。まあ、それを言うと葬式も仏壇も生者のための物なのだが。そういう意味で、ピラミッドやら仁徳天皇陵やらは、作った本人の目論見はまた別にして、墓の機能としてとても正しいと言える。あんだけのものなら忘れんだろう。


●墓は一基二基、と数える。勘定しようとすると草冠が取れるワケだ。苔や蔦を払って確実に数えましょうね、ってことですか。