マジンガー/化物語/ザムド/ハガレン

真マジンガー 衝撃!Z編・16話。なんか知らんがアバンであしゅら男爵がメタっぽいこと言って、さて本編スタートである。ま、どっちみちワシは原作をよく知らんので、普通に楽しませてもらいますけどね…ってことで、頭脳生命体サール…じゃなくて戦闘頭脳ケドラによってマジンガーが暴走する話。その脇で仕込っぽいサブストーリーもちょいちょいと、ね。


とにかく暴走状態のマジンガーが、実に永井的な悪魔スタイルでよろしかった。割とあっけなく元に戻っちゃったのが残念なくらい、あの暴力的なシルエットは魅力的でしたな。そして甲児の母だと判明した女将と、故に彼女に反発する甲児さんの息がピッタシなのもカッコよいな。冷静になるとツンケンしちゃうけど、イザとなったら親子だねェ、という。あるいは似たような暴力性格してるだけやも知れませんが。


新OPを見ると、どうやらグレートマジンガー等も出てきてゴタゴタするようで。そらまた楽しみではあるが、願わくばこのまま割と単純なアクション娯楽テイストを保ったままでありますように。


化物語・3話。ぅゎ ょぅι゛ょ っょぃ、と見せかけて主人公の人が小学生女子を本気で滅する話。うわあ最低だ。いやー売り言葉に買い言葉の流れもあったとは言え、テメエからちょっかいかけに行ったおガキ様をぶん投げて意識を失わせてしまう、っちう主人公がすげえな。これでも一応「弁は立つがヘタレで心優しい青年」っちうテンプレキャラなのがもっとすごい。


とまあ、上記のようなバカも含めて毎度ながらのヘンテコなディテイル満載なのでキッチリ30分持つのだが、スジを要約したら3行程度の話である。色々と仕込んである伏線等はあろうけれども、表面的には「ヘタレ主人公とヤンでSなデレ未満ヒロインが小学生女子に出会う」ってだけですもんね。…何とか興味持たせて話を牽引している画面的演出の嵐に頭が下がるが、まァそういう作品ですから。


あとはとにかく、チワさんヒロインの言語暴力と、それを律儀に受けきる言語プロレスラーな主人公のうざってェ会話を楽しむ作品、でもあるか。好いたようにせェ、てなもんで。しかし「蕩れ」っちうオタ用語は既にあるよね? …ほら下線がついた。


亡念のザムド・16話。ナキアミとガキの二人旅は、寒くて村八分気味で面倒くさい。しかし二人の外界認識にはちょいと差があるようだ。ナキアミの眉根寄せた辛気くささは、トシ相応にバカだけどあっけらかんとしたガキの人に少しずつ解消されてゆく。それで何かが解決するワケでも無いけれど、ね。


相変わらず視点と舞台の多い話であり、また各々のシーンに盛り込まれた情感に差異が大きいので、あまりキレイに舞台転換をしてくれない。多分ある程度意図的なこの演出のせいで、各々別の所にいるキャラたちのドラマに乗っかる感情が重層化し、モヤモヤっとした雰囲気がたなびいている感じがある。なんちうか、あまり論理的じゃないキャラの動かし方もそうだな。


軍のザムド研究は、とうとうハルの妹にまでその手を伸ばしてきましたな。んー、かなり濃厚な悲劇フラグが立っちゃったけど…ハルさんがそれを知ったことでどういう反逆を起こすか、ですかね。あるいは「現実は非情である」ってとこか?


鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST・16話。セントラルに戻り、ヒューズの死を知る彼ら。残されたヒューズの妻を娘を見て、彼らの心の安寧は戻らない。事実を乗り越え、あるいは取り込み、次のステージへと進むにはまだ、時間かキッカケが足らない…という状況のお話。…ま、こんなストーリーでは流石にギャグ絵は盛り込めないわな。


エルリック兄弟に真実を伝えることが出来なかったマスタングさん。お人よしだと自嘲するも「それはお人よしではなく残酷だ」と指摘される。この人にこういった「弱さ」が見られるのは、思い詰めた冷徹さの中に在る優しさや人間性の表現なんだろう。そういう人間性の部分を狙ってくるのがホムンクルス、みたいな感じ? …しかしホムンクルスの皆さんは、変身能力で中心部に侵入とか自慢のぼでぃで要人誘惑とか、派手なキャラに比べて地道な活動ではあるよなあ。本気出したらアホほど強いんだろうけどね。


あと、新章突入した割にそれまでとあんま変わらない雰囲気だすね。あのシン国三人が関わってくるのはもうちょっと先のようで。堀勝之祐声での「若!」は似合うなあ。