カエアン的な

●電車の社内吊り広告に何やらファッション関係の記述があって、そっち方面にはてんでダメちんなワタシは特に見るともなく見ていたのだけれど。…はて? この「ニットポンチョ」ってのは判りますよ何となく。ニット素材の貫頭衣っぽい何かなのでしょ? 写真を見るかぎり間違いはなさそうだ。しかしそのニットポンチョを形容する単語が「この秋のフォークロア」なのな。


ワタシが知らぬだけで、このニットポンチョなるものはその歴史において既に都市伝説化してる、ってことなのだろうか。わずかの期間に変容しつつ根幹の部分ではいくつかの物語パターンを踏襲し、そのディテイルには時代の影響を深く宿す。時代を映す「鏡」とはよく言ったもので、何かを映し反射した「虚像」の如き…。そんな服なのだろうか。すげえ! それはすげえ! ぜひ着ていこうニットポンチョ! 都市伝説の服!


とまあバカ言わぬでも、フォークロアってェのは元々民間伝承・風習って意味だしね。とりあえず検索してみたら、民族風なのをフォークロアと表現するのは服飾業界では定番らしい。…なんかこう、いろいろと、アラン・ソーカル「「知」の欺瞞」っぽいことを言いたいけど言いません。ええ言いません。