鉄腕バーディー/狂乱家族日記

鉄腕バーディー DECODE・12話。「選ばれし者」シャマランさんはただ空しくその身を塵芥と化す。ほぼ視聴者側の予想通り、大災厄の露払いとして真っ先に死亡してしまう「やっぱりなあ」感が潔い。…って、これはまたアキラクラスの大災厄だなあ。リュンカとその抑止側、両方ともジェノサイドに走ってんのがまたエライことではある。


…本人は既に居ないのに、その迷惑な意思のみがだだ走りしているという状況は、何となく帆場英一さんを思い出しました。ま、純粋性や器においては帆場さんの方が相当上なのではあるけれど。下等な人類は割とどうでもいい宇宙の人、イマイチ権限が頼りないバーディー。てことでここは千川さん、中杉さんはキミに任せた! キミしか居ない! 多分また死ぬだろうけど、そン時はバーディーと元の鞘ってことで!


作画はなんか今までに増して割とすげかった。アクション時のテンポやエフェクトもさりながら、何気ないシーンでの体のラインのとり方/仕種がなんかもう、地味なのにめんどくせーなーって感じの絵であってウヒウヒ言いながら見てました。あと水ね水。てことで松本憲生と仁保知行のダブル作監、当然原画は少人数。やっぱねー、でありました。


…どうでもいいが、「いきなり臨時放送なんて急すぎます」という台詞がなんかツボった。ギャグのつもりじゃなさそうなのがまたねえ。


狂乱家族日記23話。恐怖の大宇宙王が来襲、その名も強欲王。なんか鄭問マンガに出てきそうな名前ながら、その正体は関智一声の腰のひっくーい恋する乙男。いや、そのパワー自体は確かに凄まじく、つまり無自覚な破壊暴君ではあるんですがね。恋の相手としてくらげの人を追っかけてるらしく、とばっちりで日本壊滅の危機でありちょっとアレなのでなんとかしなさい、という話。


こんな性格で「強欲王」てな名前を貼っ付けられた経緯も知りたいものだが、とりあえずこの人のフレンドリー加減がなかなかバカで良かった。もったいぶらずにさっさと出てくるのも(この作品のデフォルト美点ではあるが)よし。


バーディーに続いて大災厄話しながら、前回危惧していたシリアス度合いはあんまなかったので楽しく見られましたよ。…んでえーと、オアシスさんは何してんの? 「水」さんと話してただけでしたけど。