いろいろ

●最近はアニメ話のタイトル「いろいろ」ばっかやね。…余裕がねえのよね。また来週増えるしなあ。気合入れて視聴タイトル削っていかんならんとこだが、さて。


逆境無頼カイジ21話。堂々巡りと疑心暗鬼の迷宮に嵌ってしまった利根川さんで30分である。今までさんざっぱらカイジたち「持たざる者」を翻弄してきただけに、この逆転立場の狼狽ぶり(と、カイジによる弱者イジリっぽいもの)はなかなかのカタルシス。一見その迷宮を脱したかに見えるヒキで続く…であるが、ま、ね。という。


そういったドラマをよそに一人で狂乱の演技のギアが上がり始めた津嘉山さんがエエよなあ。彼ならではの「いのちをそまつに」作戦の講釈とか、聞いてるだけで徳が下がりそうなほど素晴らしい。じいさんよだれよだれ。あと「土下座の準備」が出ましたねえ。わはは。


●新番組・仮面のメイドガイ。原作は数話読んだのでどういうコンテンツかは知ってる程度。てことで何の変哲もない…ってワケでもない娘さんの所に怪物メイドがお邪魔して「どうご奉仕してやろうかご主人様ァ!」とまあそういうお話である。うん、そんだけ。うっそくせえ巨乳キャラといい10秒で思いついたバックボーンといい実に安っぽいが、その安っぽさがかなり芸になってる感じ。そういうワケでってのでもないだろうが、ほぼ外国作画だけどあんまし違和感が無いな。


…とまあ通り一遍の感想よりも、ここは小山力也オンステージに注目すべきなんだろうなあ。ああ、これでこの方にもこういう「属性」がついてしまったのか、と賛嘆するような落胆するようなため息が漏れるほどの熱演であった。ははんほほん! じゃねえよ。楽しそうだな。てことで、もうちょっと見てみます…正確には聞いてみます。飽きたら知らん。


BAMBOO BLADE・最終話。どういう区切りをつけるのかと思ったら、おお新入生ネタでございますか。あーるだあーるだと思ったらなんとあのはぐれ部員どもの弟妹とかや。これは上手いヤリクチやな。とりあえず原作での新規キャラを小出しにして雰囲気を作ってんなと思ったが、あのラストの新キャラ登場のものすげえ煽り立て具合はどんなもんだ? 第2期でも決定してんのか?


新入生を迎えてポツポツとお馴染み部員がやってくる、という展開はなんかエエね。カーテンコール的快感というか。ポヤポヤとした印象を与えておいて、いざ竹刀を握ると別人の如くカッチョ良い…てな仕掛けも、侵入部員という視線から作ることで「そうそう、コイツらそういうヤツらなのよ」とオバちゃんが近所の子を紹介するような雰囲気を味わえたりね。あと、のんびりキリノさんが感情もあらわに先生にむしゃぶりつくシーンが無闇にかわいいので参った。本当に参った。


総評。うん、実に楽しかった。何かワンギミックのアイデアで見せるのではなく、タマさんをほぞとしつつもあくまで群像としての運動青春ものとしてドラマを作ってゆく。どこかの要素が過剰になってるワケでは無いので(…いやまあ、時折ちちやしりが過剰になってましたが)判りやすく語りにくいが、それだけにこの全方面的なバランスで面白く作品を仕上げるってのは大したものだと思ったですよ。


女の子剣道という(偏見で言うならば)イロモノっぽい題材だけに、こういうある意味で大人しいドラマが映えるってのもあるのだろうかな。上でも書いたけどキリノさんのキャラはあまりに素直で優しくて、普通だったら「運動部の部長」としてはもっとヘンなキャラで立たせたいとこですよな。でもこの作品の場合はこれが正解だった感じ。いや、これはワタシがキリノさん贔屓のとこもあるか。


どうも2期があるような引っ張りエンドだったけど、もしあるとしても少々先でしょうかね。…なんか先にスピンアウトでブレイドブレイバーとかアニメ化されそうでヤだな。別にヤでもないか。


銀魂101話。伊藤鴨太郎さん編開始。予告や鴨太郎さんのキャラを見てると割とマジな話で推移するようだが、それに絡んでくる第二要素の「土方さんヘタレオタク化」のヘタレっぷりがとてもヘタレているので大丈夫かいな、てな感じですな。鴨太郎さんは武力ではなく政治力で狡猾に勝ちを狙うキャラのようなので、こんなビハインドが必要となったのでしょうかね。結局銀さん組は未登場のまま次回へ続く。土方さんはさらにダメになっていくようだけど大丈夫かいな。てな。


伊藤鴨太郎に真殿光昭。毎度ながら演説時の声のハリが素晴らしく胡散臭くて聞きほれることだ。高音で敵役美形演説声、ってことで何となく往年の市川治を思い出すんですよね、この方。ちょっと人間味が薄い所も、ね。