ガンダム00/ペルソナ/ロザリオ

機動戦士ガンダム00・13話。中東地域におけるソレスタさんたちの活動は一旦終了、成果は残すも世界の紛争解決にはまだまだであり…という。んー、割と現実的に見える舞台設定と、いかにもヒーローアニメな諸要素が今一噛み合ってないような気がするな。王族の前にノーチェックで銃持って出てくる侍女とか、人質が中にいる非武装兵器へ警告無しに砲撃を加える軍とか、人目もアリアリだろうに平気で刹那の名を呼ぶ国家元首(そんで律儀にそれに答える刹那)とかね。もうちょっと架空っぽい材料であればまだマシだったのかな。どうかな。


でもま、その中においていきなりグリーン・ホーネット的大活躍を見せた中国兄さんは素直におもろかったのでヨシとしますか。いやあ、あの仮面はシャアやら何やらのそれとはまた質が違うよね。何の意味があるのかあまり気にしてはいけない。


刹那と藤原啓治の人のバトル、ひょっとして戦闘中にちゃんと会話してたシーンってこれが最初かな? 「音声か?」つってわざわざ言うてたもんね。今までも会話に見えてそうではないことは折に触れて示されてきたが、そこら辺がネタとして効いてくるとちょっと面白いかなと思った。


●新番組・PERSONA。女神転生シリーズはよう知りませんが、「海中から空を指差す美女」というOPからしてとっても様式ィ感じでなるほどね。本編はクセのある硬質なキャラデザインとあいまって、冒頭からの冷たく寒々しい雰囲気がとても丁寧であり、見てて妙な牽引力があるなこれ。その中にあって、思い出場所である「森」にて会話する兄弟(弟?)のシーンなどの人間性がエエですな。


ゆっくりとして細かい描写の積み重ねはともすればタルいという印象をあたえがちなんだけど(ま、これもそう言えんこともないんだけど)、徐々に盛り上がってくるサスペンスとしては有効でしょう。んでそのサスペンスのキモがスタンドバトルってのはまァ、当世風というか原作による要請というかって感じですが、それでも通り一遍のアクションから少しヒネった演出(ちょっちグロかったりね)があってあんまし飽きさせない。


んー、今んとこまだどう転ぶかは判らんが、しばらく付き合ってみましょう。…しかし田の中勇、ここしばらく無いくらいの活躍状況では? すげえな。


●新番組・ロザリオとバンパイア。原作は不知。初っ端からの「これでもかこれでもか」てな投売り状態のぱんつ見せ飽和攻撃が笑わせに来てるようでどうもヘンだ。そういう原作なんだろうな。そんでもってその内容を支えているのが妙に凝った画面設計と作画である、ってのがまたヘンではある。なんか倒錯的な匂いがするな…どういうジャンルの倒錯なのかちいとも判らんですが。


スジ自体はまあ、これ以上はちょっと推し進めにくいくらいのベッタベタラブコメであってそれ以上でもそれ以下でもない感じ。妖怪学園に紛れ込んだヘタレ主人公がかわいったらしい吸血娘に惚れられる、というね。授業開始前に二人が出会って、んで授業には吸血娘の方だけ何故か遅刻してきて、ガラガラ「遅れてすいません」クラス一同「おお〜!」というね。彼女が何故遅れたのかの説明とかはヤボってものなのでしょう。多分。


てことで、こういう軽エロコメこそがアニメの王道のような気もするし、また化ける要素もアリアリだとは思います。がまあ、ワタシの嗜好からはちと外れるかなあ。来週見るかどうかは判らん。あーあと、「ロザリオ」って尻上げ発音じゃないのね。ちと意外かも。