バンブーブレード/スケッチブック/銀魂

BAMBOO BLADE・5話。夏の最中にいよいよ因縁の練習試合開始…までに結構手間暇のかかる人々である。やる気がないというかバラエティに富んでいるというか、とにかくまあ実際の試合では退屈しそうに無いだろうなあ、とは思いますけどね。…おみむらさんが黒いなあ。


向こうさんの到着遅れを利用して足さばき講座をするタマさんが心強い。ちうか剣道のことはワタシよう判らんが、足さばきを丁寧に描写するこのシーンでは単純に「ほうほう、なるほど」と思ってしまった。こういう所がおざなりな(あるいは一見さんにそう見える)デキだと、妙に萎えるからねえ。部員さんもほわほわしてる場合じゃないぞ。


実際の試合は次回以降のお楽しみってとこですか。多分タマさんが二度登場するという卑怯の片棒持たされるんだろうなあ。あと、かわいい女の子が剣道臭いってのはそれはそれで、何がしかの需要がありそうな気がする。需要?


●スケッチブック6話。こっちも夏真っ盛りで合宿に行くの巻。でも金が無いので学校合宿であって何やらこの作品らしいポンヤリ加減ではある。一面に白っぽくてまぶしげな夏の風景がやはり見事で、ギラギラとした透過光等ナシでのまぶしさの表現が奥ゆかしいな。ちゃんとけだるく暑そうだし。


空さんたちの回想を含め、まことにどうでもいい(そして大切な)経験と幸せがたゆたっている雰囲気が良い。「いつもの部室と変わらない」という風景が、部員の頭にぐっさぐっさ国旗を刺している絵ってのはそれはそれで凄いけど。あと、勝手に「恐い先生」を想像しておいて、最終的に「一度会ってみたいものだ」で落とす空さんの妄想には噴き出してしまった。ほとんどぼのぼのの世界だな。


銀魂80話。柳生編のサワリってとこでしょうかね。土方の違和感である「九兵衛は女である」はまァバレバレだよなあとか、お妙さんって「ムリして笑って一人で抱え込んで」るようなキャラだっけとか、もじゃもじゃ生えてきたりモロッコ行ったりの折笠/雪野の下ネタ三昧会話とか、そういうツッコミをあらかた吹っ飛ばすクライマックスの盛り上がりに割とやられた。まさかここまでピーキーに演出してくるとは…すげえな。


前半の時点で既に気合の入ったアクションが見られて楽しかったのだが、柳生親子の演説を受けて大いにキレる銀さん新さんの反撃シーンは、作画と脚本の流れに非常に熱量があってカタルシスが大きかったな。メガネを手に入れて「これでよく見える」というヒキも上手い。うーん、この作品はこういう回を折に触れて供給してくるのでやっぱ侮れない。そしてそういう回でも「バカ下品」という軸足の一つがぶれないのも侮れない。…「スリッパに反応しよった」が最高であった。ヤな最高だな。