結界師/カイジ

結界師41話。先週見逃したが、どうやら黒芒への道を雪村ババアに教えてもらえなかったと、それには良守は未だ力が足りぬのだと、そういうことらしい。冒頭はケーキの道具をしまい、墨村ジジイに反発しつつ特訓に入る良守というシーン。コメディタッチの中にもシリアスな感情が垣間見えてエエ具合ではあったけど、肝心の特訓がカラス相手ってのはちと「大丈夫かいな」って気はするな。動物虐待にも見えるぞ。


特訓場の麦人和尚が「考えるな。感じろ」とリー師父みたいなこと言ってそれで開眼、という流れもちょっとだけアリガチ度が高かったように思えた。まァここらへんでぐずぐずしててもかったるいだけかもな。さて、ラストシーンに現れし謎の黒影たちは一体誰か! って予告でバレバレやけどさ。あんな悪逆な表情せんでもエエやん。


作画は非常に軽妙かつ手練れっぽかった。特にAパートのVSジジイ会話や和尚相手のツッコミ会話など、チャカチャカとよく動いてシルエットもダイナミック。こんなタメ話でエエ作画、ってのはある意味贅沢ですな。見ていて楽しい三十分でした。


逆境無頼カイジ2話。いよいよ地獄のカマの蓋が開く、てことで限定ジャンケンの大開幕である。いやあ、まとめて見ると初っ端から飛ばしてんのがよう判るなあ。このギャンブルの無闇な奥深さ(というか、罠の多さ)の片鱗を感じさせつつ、その場所のどん底っぷり描写の抜かりのなさも素晴らしい。ドア開けたら立木文彦の声で「吹き溜まりっ…!」だもんな。


そしてそこに這い回る福本キャラの、なんと負の魅力に溢れていることか。船井の「どっからどう見ても胡散臭いとしか書いてない」という濃厚なゲス加減、うっそくせえ関西弁も却って効果的。石川英郎って関西出身のはずなんだけどな。安藤や古畑などの最底辺クズ野郎どもがその魅力を出してくるのは次回以降か。白竜の利根川は、普段の演技はちょっと頼りないような気がするが、「勝たなければ」連呼は流石の迫力ではある。


さて、ケチョンケチョンにひっ潰されてからダメ二人を引き込んでからの復活劇。三人でリソースを共有して…という流れがやはり面白い。「ざわ…ざわ…」をマジで喋っちゃう効果にも慣れてきましたし、楽しみに見てますよ。