ジーパンとヒコロウ

●風呂入って着替えてよっこらせと座ったらケツがパカンと音を立てた。ああ、ああ、ジーパンのお尻が見事に二つに泣き別れであるよ。自転車乗ったりすることが多くて生地が薄くなってたからなあ。折角いろいろと繕ったりしてたんだけどなあ。


…そ、ワタシはジーパンを繕ってたのである。だってさー、ちょっと破れたらそっからどんどん裂けてっちゃって履けなくなるじゃないですか。だから破れ目があったらそこにアイロン裏布当てて周りを縫う。よし、これでこれ以上の被害が防げるぞ。すまんねえ趣味の悪いことで。みんなビンボが悪いのよ。


新たなジーパンを買わねばならぬというのはそれとして、とりあえず別のを出してきてそれを履く。まァ考えようによっては、出先でスパーンと行かなかっただけ幸せだってことだわな。うん、それは是非避けていきたい人生の山場である。…こっちの方のジーパンもパカンと行ったりせんだろうね? 安心させといて後でドーンと奈落に突き落とす作戦じゃないだろうね? 人生の脚本家は信用ならんからなあ。


●いつもより余計にケツ方面に意識を取られつつ外出して用足し、帰りっかかりに後輩の部室へと赴く。こないだ行った時にはゴールデンラッキーが流行ってると思ったのだが、どうやらそれは一部部員だけのことだったようで、基本的には「おもんないマンガ」と認識されているらしい。


なあんだそうなのか、ワシは面白いと思うんだけどなあ、ってこの脇にある不死身探偵オルロック買ってきたのは誰だ? 「あ、それは私です」…そうか、部きっての腐属性たるチミの仕業か。いやー、ワシにとっては懐かしい作品なんだよこれ。「でも収録されてない話があるのでアンタが完全版買ってきなさい」…いや、それワシも探してんだよ。ていうか何故ワシが?