DtB

DARKER THAN BLACK・23話。…あ、ヘボ探偵さんたちだ。この方々が出てくるとホンマ、画面の軽妙さが五割増になりますな。お茶こぼしてアッチッチ、てな衒いも無いストレートギャグに堂々とした開き直りを感じます。割と好きです。


てことで次回にあるだろうカタストロフ前の静けさ、のお話。なんてこともないエピソードの積み重ねなんだけど、ドラマ作りへの距離感というか、リアルと虚構の中道というか、そういったバランス感覚が上手いので見ていて安定感を感じる。劇中のヘイさんの台詞じゃないが、それこそ「程々によそよそしくて程々に暖かい」狙い方がハマってた感じ。


探偵コンビの星空アンケート。これまた別に大きな伏線もないだろうけど、市井の人々が語る星への思い、というおセンチなネタが心地よかった。表面上は平静な生活をしつつ、夜十二時になったらみんなつい空を見上げてしまう、てなシーンもさりげなさが上手い。…主任さんとヘイさんの、焼肉喰ってバッセン行って、の色気の無い逢瀬(だかなんだか)も、そのジメジメの無さが却ってほのかな情感になってましたな。横並びで手は触れず、相対しての握手となる二人の関係性とかね。


作画は如例でこれまた安定感ありまくりだったけど、特にアレだ、中華料理屋の看板娘がテレビの方へちょこちょこ走って来る絵がなんかツボった。ちゃんと足先まで全身入るレイアウトにしてんので、余計にかいらしかったな。