ピューと吹く曲

●部室に行ったら後輩の人が横笛吹いていて、なかなか上手いものだなあと聞きつつ、うーんこの曲は? どっかで聞いたと思うんだが、明らかに古典的邦楽じゃないよなあ。でも笛の曲としてあまりに違和感がないし…としばらく考えてたけどなっかなか判らず。後輩の人に「何だっけこの曲」つったら「シレンですよ。村の音楽」と言われてああああー! 正にそれ!


普通に聞いたらすぐに判るはずなのに、意外なシチュエーションで流れてくると判断する回路が働かないもんだね。それ以前にワタシは音楽関係の処理能力がダメちんだ、って話もありますけど。いやー、しかしホンマモンの笛で吹かれると結構キマりますなあの曲。


●よく、牛やら作物やら酒やらにクラシック聞かせたら美味しくなるよ、とかいう話がありますけど、ああいうの聞くたびに「それがホンマに最適解なのかなあ」って思うんだよな。対照試験等のやりようがないのでどこまで「美味く」なってんのかという疑問もともかく、仮に効果があったとして、そのクラシックがベストのチョイスか否か、という話。ひょっとしてそれ聞いてエエ気分になってる飼育者のケア度合いが上がる、ってのが大きいとかじゃねいのかしらん、とか。


この話から、昔ベルリン青か何かの顔料製造過程を見てた化学者が居て、職人が「こうして鍋をガランガランと大きな音を立ててかき混ぜると良い色になるんでさあ」と言われて、「いやー、それは単に鍋の鉄成分を削り取ってるってだけじゃねーの? なら普通に鉄イオンを加えたほうが効果的よ?」と思った、って話に繋げようかと思ったけど、検索してもウラが取れなかったのでやっぱ止めました。