連呼連呼連呼

前に「カラスはカラカラ鳴く鳥だからカラスと言うのですよ」ちうたけど、後輩さんにホタラ何でっかいな、メジロはじろじろ鳴く鳥のことですかいな、と言われた。とすればメグロ(という鳥がいる)はぐろぐろ鳴く鳥…ってのはイヤだなあ。


ま、基本的には動物の名前ってのはまんま発生音から来てるのが多いよね。ハトも飛ぶときの羽音から名付けられたとか、クマは驚いたときに発する声から名付けられたとか言う。はとははとはとと飛び、くまはくまくまと言うわけだ。そうすっとポケモンの鳴き声ってのは案外現実に即した特徴なのかも知れねっす。そういやキングジョー(セブン怪獣ね)の動作音はワシワシワシつっててなんと自己顕示欲あふれるロボットか、というネタがあったな。いや、聞こえるんだそう言われてみれば。


●ジガバチ、というハチがいる。ファーブル昆虫記なんかに出てきてわりと知られた存在であろう。小さい頃はこの濁点の多い名前が妙に格好よく思えた。ジガバチ、いいじゃないですかなんだか具が多そうで。東北弁みたいな気もするが。んであれは飛ぶときの羽音がジガ、ジガと聞こえるからジガバチだと云。英語のbeeみたいな感じなのでしょうか。


ジガバチは漢字では「似我蜂」と書く。イモムシなどに卵を産みつけ、孵化した幼虫がイモムシを食って成長し、やがて成虫となって飛んでゆくのを見た昔の人は「イモムシがジガバチに姿を変えた」と解釈したワケだ。似我、似我。我に似よ、我に似よ…と、あの羽音はイモムシに掛けている呪いの言葉なのだ。というのはホンマですか?


●何かにつけて「てゆーか」と連発する人が居て、本来の意味は「言い換えるならば」くらいの意味であろうが、昨今はそんな意味とは関係なく、順接だろうが逆接だろうが並列だろうがお構いなし、脈絡無しに使われる事が多いとか、てゆーか自分もつい使ってしまってやんなっちゃうのであるよなあ。


マンガなどを読んでいてこの「てゆーか」を見たとき、ぼんやりと「英訳するときはどうするんだろうなあ」と考えていてハタと気づいた。原義から離れて無意味に多用されるコトバ。ああ、これは”You know”だな、てゆーか本当にそう訳されるかは知らぬが。あとそれとは関係なく、あのアレだ、「Fly me to the moon」、これはかなり純度の高い「ていうか」歌じゃないっすかね。