おお振り/地球へ

おおきく振りかぶって19話。三橋さん倒れるの巻。風邪とかじゃなくて「試合にのぼせた」ということらしい。なんか血気盛んな坊ちゃんっぽくていいなあ。それでもすぐに「投げるよ!」と飛び起きる三橋さんは、やはり投手としてのライトスタッフを持ってるってこった。さあ、かじりつくように点を得た西浦に対し、桐青に「軽い一点」を取られまた取られしてる今、そうそうのんびりしてはいられませんぞ。


引き続きの立案→行動→補正の連続によるドラマである。フツーなら早々にだらけてしまうとこなんだけど、この作品に限っては不思議と飽きない。前回は知的な読み合い作品という面から評価したが、ドキュメンタリ的な「事象の連鎖による娯楽」という楽しみ方のウェイトこそが大きいのかも知れない。江夏の二十一球みたいな。


三塁ランナを視線で牽制している三橋さん。三塁に人が居ることをトリガとした心理鍛錬なんだけど、それでもうドッキドキしちゃう田島さんがなんかおかしい。邪推の余地がアリアリですな。あと、敵捕手の捕球音でパッと目がマジになったりして、ホンマ頼れるバカちんさんではある。


雨の行方も気になるし、さて次回どう動くか…ってサブタイ「逆転」なの?


地球へ…・20話。主星ノアにて元老の地位を得るキースさんである。状況変化に四苦八苦する他の元老たちを尻目に、軍事クーデターとあんまし変わらないやり方で統制を計りつつごっつい戦略を立案する。その後ろ盾のグランドマザー眼ん玉さんがなんか恐い。「うーん、やっぱ目玉のグラフィックの方が相手に対して押し出し強いわよねえ」とか思ってはるのだろうか。折笠愛の声で。


キース暗殺を未然に食い止めつつバケモノ呼ばわりにシュンとしたり、対ミュウ部隊をゴロツキと評したり(敵部隊も似たようなモノなので平仄はあっている)、あと何だかんだでセルジュとは仲良さそうだったり、のマツカさんが割と目立ってましたか。今んとこは「重要な傍観者」程度のキャラだけど、今後どうなるのかしらねえ。


後半のハゲ元老院とのイザコザ話は、ちょいと三文芝居っぽくて安かったな。ハゲさんはキース撃ち殺した所でどうなんねんって感じだし、キースサイドは所持品のチェックくらいしなさいよと思うし。尺が足りないからしょうがなく単純化したと思いたいけどね。