デスノート/らきすた

DEATH NOTE・最終話。ライトさんは醜態を晒し、詭弁を弄し、悪あがきをし、その全てが通用することなく一人デスノートによって死んでゆく。「新世界の神」の最期としてはいささか以上に汚濁にまみれてはいるが、人の死とは得てしてそんなもんかもしれぬ。ニアさんはエエシーンもらって良かったね。


総評。いやあ、なかなか一言で評価するに難しい作品で、その原因は主に後半部分の迷走ぶりにあるのは間違いない。ワタシ個人としてはその辺も悪くないのだけど、あくまでヘンなもの好きの観点からのツッコミ推奨的「好き」であるのでアテにはならん。とにかく前半の「ウソでも頭良さそうな思考戦」がガラガラと崩れて単純な腕力ゲームになっちゃったのが後半の流れであり、ある意味続編モノの正しい姿と言えんこともない。続編違うけど、ジャンプの引き伸ばし政策から言うと似たようなもんじゃろ。


それはラスト、今際の際にライトさんが見たヴィジョンがLその人だった、ってとこでも判るわな。あれはあれで美しいまとめとなっているけれど、結局前半の対L戦でほぼ終わっちゃった、と傍証している絵面でもあるよねえ。ちとニアメロがかわいそうでもありました。


聞けば原作よりも少々救いのあるラストに改変されたのがアニメ版らしい。原作見てないから判らんが、ふむ、スパンと叙情少なめに終わってしまうってのも悪くないような気はするね。機会あったら見てみたいものだ。あーあと、宮野真守さんは長編シリーズを背たろうに足る仕事をされたと思います。ラストのなっさけねえ演技なんか花丸でしたよ。これは収穫だったなあ。


らき☆すた16話。やたら微妙なタイミングでのOP前お言葉の変更、なんで今更金八なのだろう。一方で最近毎度の変EDはあきら様がらみになりましたが、その前のカラオケボックス話の段階から、ネタとしてのパッケージングがよォでけてた感じ。…らっきーちゃんねるともども、個人的に今までで一番おもろかったかもしれない。あのキャラと演歌の親和性の高さは虚を突かれた。似合うわ、うん。


アニメ店長さんはレギュラー扱いになったようで。マンネリと言うよりは「コーナーとして定着してきた」と見るべきなのかもしれんな。ということならばヘンな方向の気合が入ってて普通に楽しいし、特に文句は無いです。ここで杉田さん、喫茶店で茅原さんが出てきてて、後藤さんは着メロのみ(だよね?)という格差は何ゆえかしらん。…にしてもほぼ一人二役をガッチリこなす平野さんはホンマ芸達者だと思いました。