ギガンティック/ウエルベール/銀魂

機神大戦ギガンティック・フォーミュラ13話。またもや覗き行為編の開始である。ホンマ、覗きの合間に戦いますが身上の野郎どもやでェ。今回の対象はイタリヤさん。低所得者ガキと元娼婦のコンビ…って、今までにもまして相手国に失礼な設定やな。ちうか、色々とお国事情が苦しいのは判るけど、あの程度の配給くらい国がケアしたれよ。それがパイロットのモチベーション向上に繋がるのなら安いもんじゃろ?


日本側ではスワさんの侵蝕話。が、この坊主のなんとかなるでしょイズムはそのことを深刻化させない。裏付けの無いポジティブ加減は当初より一貫しているのだけれど、その呑気さが周囲に良い効果を及ぼしている、てな描写は悪かないな。…ただ、その呑気さのせいで「あそこまで侵蝕してるのに」という懸念が空回りしてんだよな。見てる側にとっては何が心配なのかちいとも判らん。


次回はオーストリアで戦闘のようで…って、提供された戦闘領域が市街地ど真ん中とはどういうこった。上層部はバカチンか? それとも建設業界と癒着でもしてんのか?


ウエルベールの物語最終話。ドSのゲルニア王子は姫様に刺されたせいで別の快感に目覚めるが、旧い友人に刺されて死亡。ほしたらサンガ王は休戦を申し入れるのであった。…何故に? 悲しみを乗り越えて立てよ国民、とかにならんの? ていうかグリーダムの期日話はどこ行った?


てことで、何やらぐだぐだのまま終了…って第一部ですか。どうやら続編制作の話が進んでるようだが、このコンテンツにそこまでの市場的価値がおますのんかいな? いや、ワタシはこの脱力な感じって意外とキライではないかも知れぬがさ。知らんけど。


総評。…えーと、第1話は結構良かったのよ? マジで。人を喰った設定とか意外な展開とか、通り一遍のアリモノファンタジー話に収まらない破天荒さがあってさ。ただ、シリーズが進むにつれてどんどんとグズグズになってったのはどうしたものやら。


例えば上でも言うたが、「いついつまでにグリーダムに辿り着く」というリミット的引っ張りを放棄しちゃったのは良い判断だったかどうか。いや、第一案がダメになったので代替案でなんとか勝利! ってのはサスペンスの基本だけど、その代替案が出てないままなし崩しに終わっちゃっちゃァ意味ないでしょ。違う?


てことで、どう引っくり返しても傑作佳作の評価は与えづらい作品だったとは思いますねえ。…それでも上記通り、続編を見ちゃいそうなワタシが居るのですがね。何だかんだで突っ込みの楽しさはあったし、キャラも(あさっての方向に)立ってたしな。ま、ヘンな作品ではあったよ。


銀魂63話。藤原啓治服部さん担当回で、未来予知娘とのロリデート話。ちうか、ほとんどこの回使い捨てみたいな小物ゲストに大塚明夫がキャスティングされててちと驚く。最後に服部さんと延々ケツ話してたのが一番の見せ場か。…そうなのか?


今回も立ち回り近辺などは丁寧な振り付けがされてたり、ちゃんと絵や動きの方でも物語を構築しようという意志が見られてヨロシ。話自体もスカす所と描写する所が適切、なかなかウェルメイドでございました。何やらシブい哲学を語りつつ、絵面はピザの宅配、というバランス感覚とかね。…あと、とりあえずワシのは切れて痛みが薄いヤツなので、そこら辺は服部さんと違うんだかんね。ね。