ネコと桜とトレヴェニアン

●ちょっとエエ感じなので花見しようと思う。まずはチキンカツ揚げてキャベツと一緒にサンドイッチを作る。味付けはからしマヨ。あと発泡酒と読みかけの本持って大学に行く。この時期だからダメ上回生が外で呑んでるだろうと思ってたが、意外にもあんまり花見野郎は居らず。何だァ今年の学生はマジメかァ? 単に時期がちょっと早かっただけかも知れんけど。


部室に行ったら「ジジイまた何しにきた」と歓迎されたので「一人で花見しにきた」と言ったら、ほとんど物質的な圧力を感じられる位の蔑み視線で見られた。ああ、もっと。もっと犬畜生を見るようにこのワタシをワタシを。


外に出ると結構な咲き方で、木によっては八分に近い開花状態である。適当なとこにパイプ椅子を設え、青空バックの桜と本を半々に見ながらチキンカツサンドを喰う。なんか幸せでエエんだけど、「ワイオミングの惨劇」はちょっと花見には合わなかったかも知れない。本の中ではもっと紅い紅い花が咲くからなあ。


●後輩の人が呼ぶので見てみるとネコが二人ほど寝ている。おまいらも花見か。トラの方に喰いさしのチキンカツを提示してみるがあんまし興味ないみたい。じゃあってんでミケの方に見せると覿面寄ってきてお食べになる。ほしたらトラの方も「何や何や、ワシにもくれ」って感じで寄ってくるのよね。あんさんさっき「要らん」言うたやないの(言ってません)。他人が喰ってたら気になるってェのはさもしいぞ。ニャーニャー言うてもダメである。もう無いよ。


…んで、改めておにぎりかなんか買ってきて見せても喰わんのよね。どないやねん。