武装錬金/蒼天の拳/銀魂

武装錬金24話。カズキさんには屈託がない。それは斗貴子さん相手にちゅーをする時でもそうだし、他に手段が無いので自らを犠牲にする時でもそうだ。故にカズキさんは強い。…その強さは、彼をなくした者たちにいかなる喪失感を与える事だろうか。てことで、カズキ宇宙へ! の巻。


ラスト、自分ごとヴィクターを月へと放逐するという大風呂敷は美しかったな。それを見上げる全てのキャラに、訣別とも驚嘆ともつかない呼びかけをさせる演出も良い。大衆演劇的なベタを真正面からやるってのは正しいですよ。役目を終えてこの世を去るヴィクター嫁のシーンも情感たっぷり。まァ脳細胞にヘイフリック限界があるのかどうか知らんけどさ。


ヘリによる別れのシーンで、カズキさんと妹さんの双方とも片目を隠した顔にする、というベタな絵も良かった。…うん、今回は燃えたね。


作画はぴょこぴょこ動くジャイアンツ担当。冒頭のバカップルシーンでよく動いてたな。あと、盛り上げ回だから演者も大盤振る舞いで、キャストのクレジットがえらいことになってた。音響監督も大変だったのじゃありませんかいな。


蒼天の拳21話。あれ、なんかちょっと絵が良いよ? てらそまの親分を狙う二又一成の人のシーンとか、普通にかっちょよかったぞ。スタッフ見ると井口忠一と八木元喜が。えーと、井口さんは財前の時も描いてはったか。しかし現場は大変なんだろうな。


てことで、馬賊頭目のヒロインさんは色々あって処刑を免れるのでありました、のご一席。なんてェか、拳さんはちっとも役に立っていない。どちらかというと余計な事しかしていないような気がしました。結局玉玲姐さんの「ニン」のおかげで丸く収まったようなものだよな。拳さん、マジメに談判してる最中の相手を殺しかけちゃダメだろ。


その談判相手のハゲ中将は…ええ! 角田信朗か! 前回も出てたのにちっとも気づかなかったよ。ってェか声優仕事が上手すぎる。ケロロの時も「ほほう」と思ったが、この豪快軍人演技はプロに近いぞ。がっはっは笑いもちゃんとできてるし…何やねんこのおっさん。すげえな。


銀魂47話。ってことでやっと視聴が追いついたので感想を書くことにする。今更。


本編は割と素直な「極悪人に見えて実はエエ人」コメディ。まあその構造は初めっから明らかなように演出してあって、視聴側はこの作品らしいディテイルを楽しめば良いということですかね。にしてもホンマにヒネリのないスジだったな。


アバンの金縛りギャグはまた、エライことアグレッシブな一人芝居になってて見事でした。別に間が持たなくてもそれはそれでギャグになると思うが、キッチリと芸に走る杉田智和が何ともかんとも。良いことです。あと、要所要所で(まあ、主にメガネのぶっ飛ばされシーンだけど)エエ動きが見られて、その点でも満足でした。