妖奇士

天保異聞 妖奇士20話。家と武士、母と子。ユキさんは双方の関係性から独り立ちをする…40年もかかったが。それはその関係性を否定することではなく、認めることにほかならない。そういう意味で、今回の大立回りはユキさんの壮大なイニシエーションと見ることもできようか。…ある意味、ハタ迷惑な話ではありますな。


養子とひざかたの二人のユキさんは、ちょいと心の動きが唐突だったかなというきらいがあった。しかし本物ユキさんと母親のエピソードは、この作品らしいヒネリ加減で割と面白い。母は子を一発で見破る→でもそれはボケて勘違いしたからだ→ホンマは判っていましたよ、という話の流れにいちいち乗せられてしまったワタシでありますからして。エエお客やなあワシ。


あちらこちらにぶつかり通しで歩き方は一向に上手くならぬ、という凝った台詞はちとクサいが、本心と照れの良いバランスが出てて悪くなかったな。しかし…今回のカイジューはレギオン平成ガメラ2)にクリソツやな! なんかそれっぽいバリア展開してるし地面掘って逃げるし。これはひょっとして大谷幸つながりのパロなのか?