器官切断

●自転車のカゴにちょっと重い荷物(発泡酒24缶)を乗っけ、用心しいしいよろよろと買い物から帰る。が、曲がり角ん所で小学生と鉢合わせかけた。わあ、と慌ててハンドルを切ったが、ただでさえハンドルが重い所へ無理な体勢になり、常ならぬ力がかかっちゃったんだろう。


ばつん、と鈍い音がした。


やっちゃった、と思いましたね。ハンドルを握った腕からがくんと力が抜け、突然のことに自転車を止めることもできない。見事に切断されたスジは、いくら力を入れても動いてくれない。切断面からは切れた繊維が見えている。ああ、これは元通りにするのにどれだけかかるだろうか…。


幸い百円ショップで事足りました。いやー、最近はあんなとこでも売ってるんだねー。ブレーキワイヤ。


いやマジで「あー、脚か腕の腱切れた!」と思いましたよ。その瞬間は大きな音がするとか聞くし。まさかブレーキワイヤが切れるとは思ってなかったので、そーゆー錯誤が起こったんでしょうな。ブレーキレバーの抵抗が無くなったのは、腱切れて握力がなくなったからかと思っちゃった。


●アレ思い出しましたアレ。死刑囚を暗闇に拘束しておいて、腕にすぐ治るような傷をつける。水滴の落ちる音を聞かせて「これは自分の血が流れている音だ」と思わせる。しばらく水音を聞かせた後に音を止めると、血を流し尽くしたと思った死刑囚は死んでしまう…ってやつ。ホンマ? これホンマなん?