侍/ギャラクシー/妖奇士

SAMURAI7・21話。カンベエは土壇場で縛を脱し、天主子安へと迫るのである。が、ここは御天主の奇天烈さ勝ち。言下にカンベエの罪を不問とし、更に囚われの女御達を全て解放すると言い放つ。彼にはいささかのダメージもない。…うん、実にエエ感じでヤなキャラであるな。


一方のカツシロウ・キクチヨ組はというと、これがぐずぐず。彼らはカンベエの失敗に不満顔であるが、なに、こいつらこそ居ても居なくても一切影響のなかった野郎共である。カンベエが入れた喝は、さて、ちゃんと彼らに通じるのかどうか。


化粧を落としたサナエ殿がなかなか良かった。農民的な貧相さがなんとなく感じられるんだよな。ワシ、こういうキャラに弱いかも。再登場の高橋理恵子もちょっと嬉しい。ちうことで、久々にオトナな女の人濃度の高い回でした。


●新番組・ギャラクシーエンジェる〜ん。シリーズ初見。いろんな女の人たちが宇宙船に乗って適当に宇宙の平和を守る話。でも、宇宙戦闘以外のシーンはほぼ地上でドタバタコメディ。…なぜわざわざ地上に本拠を構えてるんだろ? とか気にしていてはどうにも立ち行かないタイプの作品ですな。


今迄のシリーズをカケラも見てないからか、このノリに入っていくのに割と苦労する。それでもまあ、実に軽くてほとんど意味をなさない脚本と、勘所しか押さえてないような(すでにちょっと古臭い)キャラ造形と、テンポよく繰り返される脱力系ギャグのおかげでかなり見やすい。


そういう意味では、質も高くて手を抜いていない商品ですね。シリーズの過去作と比べてどうってのは判んないけど、普通に楽しいアニメだと思う。けど…まあ、なんかワタシのノリにはちと…、ね。今後他のアニメ時間押しのけてまで視聴したい! とは思わなかったので。文句は特に無いです。


●新番組・天保異聞 妖奇士。予告とか見た漠然とした印象では、「江戸時代ベースのファンタジー世界」が舞台かと思ってたら、案外時代考証もソレっぽいダウントゥアースな作品でした。ちうわけで、江戸を跋扈する異形とそれを退治る者たちの物語。


それほど期待してなかったんだけど…うん、なかなか。川元利浩キャラデザの逢坂浩司作監という、まァこれ以上無いくらいBONES濃度満点の絵はちょっとアレだが、流石に高品質でとても安心して見られる。湯屋での立ち回りは見事なちんちん隠し作画でちと笑った。技量高いな。


小山力也三木眞一郎うえだゆうじ若本規夫に…って、どんだけ豪華な声優陣か。久川綾西村ちなみがビリングの下から数えた方が早いんだぞ。それより何より藤原啓治が主役ですか! 主役は経験済みだそうですが、ワシは初めて。これは楽しみ。


ちょっと意表を突かれて面白かったので、視聴継続。大谷幸の音曲も心地よいしね。…おっと一個だけ。主役の人がいきなりヒッチコックみたいに視聴者へ語りかけてたけど、アレは毎度ある演出なの?