ワンダと怒号

●昨日ワンダと巨像買って「中身はマトモやし問題ないやろ」と書いた。その時のワタシは幸せであった。その後の展開など知る由もなかったのだから…。


メシ喰って、さあちょいと見てみるかなとディスクイン。おー、美しいではないですか。このデモがプリレンダリングじゃなくてリアルタイムってのが凄いよな。右スティックで視点移動ができる。ICOもそうだったねえ。おんまさんもかっちょええなあ。


…と、感心してたのはそこまで。デモ途中でいきなり止まる。画面上に凍りつく主人公と画面外で凍りつくワタシ。うそん! リセットしてもっかいやり直しても、ディスクを拭いても同じ所でまた止まる。…あんのクソ中古屋、ババ掴ませよったな!


交換したろかと思ったが、しまったレシートを捨ててるじゃないか。ああバンジー急須。…いや待てよ、ワシ、レシートをどこに捨てた? 確か…そうだ、レジ横のレシート捨て箱だ。購入してから3時間と少々。ひょっとして今行ったらまだ残ってるのではッ!


そうと決まれば即行動、自転車飛ばして中古屋へ。息を切らしてたどり着き、まっすぐゴミ箱漁りに向かうワシ。人目なんざ気にしてられませんのよっほっほ。紙くずをかき分けること数十秒、よおっしゃァあったァ! これで堂々と偉そうに交換できるというものだ!


先刻から胡散臭げにこっちを眺めていた店員を捕まえ、かくかくあって交換してくれ! と要請する。じゃちょっと確認しますね、と店内のPS2に入れて様子を見る店員さん。タイトル過ぎてしばらくした時、そうここ! こっから先にちっとも進まな…進…あれ?


OPデモはスッキリ終わり、普通にゲーム開始の画面上である。「問題ないようですね」とこちらを見る店員さん。イメージシーン:「本当よ、確かにその窓から恐ろしい化け物が覗いていたのよ!」「はっはっはクリスティーナ、君は疲れてるんだよ。熱いシャワーでも浴びて少し休みなさい」


どうやらワタシのハードの問題かもしれませんね、とかモゴモゴと呟き、早々に退出するワタシ。しょぼくれて家に帰り、再度試すもやっぱり止まる。他のソフトは問題ないのになあ。…よおし判った、こうなりゃ最後の手段だ。PS2を…バラす!


こんなこともあろうかとローカルに保存しておいたいくつかのPS2バラしサイトを見つつ、封印をはがして(もう後戻りできない)ネジを外す。おっかなびっくりレンズを拭き、レーザの出力をいじってみる。1時間あまりも悪戦苦闘したが、やっぱし何も解決しなかった。玉砕。敗北。壊走。


がっくりと打ちひしがれて、ソフト返品のためまたゲーム屋へ。「交換も出来ますが」とおっしゃる店員さんだが、どうもソフトじゃなくて我がハードに問題ありそうだし…と思いつつ、一応交換してもらう。「それでもダメなら返品も受け付けますので」の声を背に、のろのろと店を出るワタシ。世界の不幸は今、我が一身に全てあり。これで雨でも降ってたら完璧であるなあ。


で、家に帰って起動したら問題なく動いた。


…ああ。この濃厚に醸され切った不幸感情はどこへぶつければ? 今までの我がドタバタは何のためだったのか? タライは? こんな時頭上から落っこってくるべきタライはどこ? もういい寝る! ってワケで、実はまだゲームしてません。