●ノエイン22話。ハルカがノエインに幻視させられる未来は、友人たちのどん詰まりな不幸。ミホは陰湿なイジメられの末に睡眠薬を手にし、アイはサッカー選手の道を塞がれてビルの屋上にたたずみ、イサミは潰れた目を眇めつつナイフ以て破滅の道を往く。
テメエで悲劇を見せときながら「これはキミが確定したんだ」とは卑怯なりノエイン、て感じ？ アレだ、べらべら喋ったあとで「秘密を知られたからには生かしておけん」って抜かす三流悪役のデンですな。
「この未来を断ち切れるのはハルカだけだ」という言葉とは裏腹に、イサミにはユウが、アイにはイサミが、そしてミホには当然アトリ兄さんが文字通りの「救いの手」を差し伸べる。いやあ、ちょっとウルっと来てしまったので素直にワタシの負けである。
前にも似たようなこと言ったけど、量力をベースにしてちゃんと通俗ドラマをやり徹す姿勢が好ましいねえ。「この不幸な運命やいかに」のシーンで、別の場所でみんな同じ雪を見ている、というベタな繋げ方がニヤけるほど上手い。
あと、今回はうつのみや理のぶらぶら芝居が堪能できて満足です。やっぱこのおっさんの絵、日常所作の細かさ（と素っ頓狂さ）を描いて実に生きる。御先祖様も万々歳であろう。
●ケロロ軍曹何話か知らん。アレの話だと聞いてまた見てみた。おー、流石に気合入ってまんな！ 長いスパンのエピソードだけあって、個々のキャラの描き込みが深くてエエ感じ。小雪とドロロの一時の別れなんて、なかなか情感こもってましたよ。
ガルル小隊は大塚明夫・山口勝平・渡辺明乃・矢尾一樹とバカ豪華。原作読んだときから皆想定したであろうし、またそういう期待（ネタとも言う）をアニメスタッフは見逃さないだろうなとも思ったガルル：大塚明夫は期待通り、すげえ押し出し。しかし大塚対中田の激シブ会話なんてなかなか聞けねえぞ？
