エウレカ/蟲師

エウレカセブン40話。OP・ED変更。宇宙に出たりエウレカの髪が伸びたり、クライマックスっぽい仕様に。ヒゲの中間管理職艦長にも出番があるようで嬉しいぞ(そこかい)。


サクヤ様に会いに行くために、色々と策謀する御一統。まあコノハナサクヤヒメが元ネタだろうし、花っぽい装いでもあらんかと思ったら花そのものだった。あ、これちょっと上手い。


しかし花と契ったのか、ノルブは。異種婚姻譚にもほどがあるなあ(ま、実は中に人がいるとか形が変異したとかあるんでしょうけどね)。そういやサクヤに会いに行く過程もなんか黄泉下りっぽい段取りですね、ってそれは違う話か。


毎度ながら細かい演出は上手くて、会話の進行にストレスを感じさせない。ノルブの飄々としたオヤジっぷりもよく出てるし。今回は溜めの話でしたが、あんまし退屈はしなかった。あ、ガキ三人が付いてきた(脚本上の)流れはちょっと強引だったかな。


一箇所、ニルヴァーシュが手前にやってくるシーンでものすげえ下手こい動画があったが、ありゃ何だ?


蟲師13話。ああ、こっちの方が黄泉下りの話に近いですね。駆け落ちの二人は釣橋を渡る。しかし娘の方は谷に落ち、そして人ならざるものとして戻ってくる…という。


橋とは境界線である。彼岸と此岸か、幽世(かくりよ)と現世(うつしよ)か。橋を越えることは世界を変わることだが、しかしそれはあくまで「人」の世界。はるか橋の下には何がある? 蟲の世界である。


橋を象徴的に撮ったアニメはパト2がありましたね。攻撃ヘリが執拗に橋ばっかし攻撃してた。あのアニメにおいては現実と虚構の境界線だったのかね。


…さてしかし、よォ出来た話やなあ! 感心するわ。普通の作品ならオチとするようなアイデアを、Aパートの終わりで早々にバラす。そこからの展開がまた、上手いわ。異界譚の定番である「帰還時に禁則を破ること」をさらに一ひねりして、皮肉で苦い結末をつける。


粘菌とフクロムシカニを操る寄生虫)のあいのこみたいな「ニセカズラ」の生態も面白かった。正の走光性を持ってて特定方向からの力に弱い…ってとこですか。


あかん、ワシ何でもオッケー状態になってんな。ええ、もう好きにせえ。