レトルトカレー覚書

●一時期カレー屋さんに凝ってて、その派生でカレー店のレトルトをいろいろ食べていた。もっかい買うときの心覚えに短評をメモしてたのをここにも置いておく。時系列順で一番上のは去年のものなので、ひょっとしたら終売の商品もあるかもしれないことをおことわりしておく。また溜まったらそのうち追加する。


エスビー食品・コロンビア8。補助シーズニング、カレー本体ともに封を切った時のスパイスの香りがすごい。シャバシャバのカレーにシーズニングのナッツと粗挽きスパイスの食感がゴリゴリしてワイルドで楽しい。辛さ苦さ一辺倒ではない、よく判んない旨さが口中にもろもろと来る。普通のカレーを所望した人が「これカレー違う!」というのも判る。うーん…いや、これは旨い。多分これまた買う。定番になりそう。

(補足・案の定定番メニューになり、他の商品に差し置いてこれは優先的に買うようになった。他のカレーでの代替が効かないという強いアドバンテージがある)

エスビー食品・白銀亭。食べてすぐは欧風カレー的な甘さと濃さを感じるけど追っかけてストレートな辛味が来る。昔食ったインデアンカレーもこんな感じの甘さ→辛さの畳みかけだったっけ。検索すると定番の大阪カレーと言えばこういう甘辛ですよとのこと。辛いのがそれほど得意じゃないわりにたまに無性に喰いたくなるというめんどくさい性癖として、これはかなり正解に近い存在じゃないかなと思った。レトルトでいつでも食べられるってのがいいねえ。

ハウス食品・旧ヤム邸。一口で判るスカッとした開放的なスパイシーさ、箱の解説に「カルダモンを効かせた」とあるのでこれがカルダモンかーと思いながら食べる。辛さもあるが旨味もあって、重層的でもあるけど基本はもりもりイケて重ったるくはない。キーマってことで挽肉もあるが、それと同じくらいエノキやゴボウなどの野菜の食感がすごくいい。旨いな―。

ハウス食品・魯珈。すごく真っ当なチキンカレー、トマトベースのちょっとした酸味がチキン味に合う。後から来るピリッとした辛味もいい。ただこれは、レトルトしか食べたことない自分でもお店ならもっと旨いだろうなってのが判るってのが具の大きさで、とても頑張ってるけどそりゃ限界はあるわな。お店ならもっとガッツリチキンを味わえるだろうなと思った。

2回目。旨いわこれ。初回よりもっとスパイスを感じる。封切った時の香りはヤム邸にも似ている。辛味とも苦みとも違うこれ、カルダモンかな。知ったらそればっか言うてるな俺。ともあれ。酸味アリのスパイスカレーのチョイスとしてはこれがいい。

ハウス食品シタールバターチキンカレー。「深くまろやか」という箱書きそのまんま、バターチキンカレーっちゃこれだよなーって共通認識をさらに濃くしたようなカレー。色味がカレー色というよりは濃い目のポタージュスープみたいな感じで、乳製品由来の濃厚さがマシマシなのがなんか判る。バターチキンカレーを食べたくなる気分がそこまで多くないのが残念。

ハウス食品ヴァスコ・ダ・ガマ濃厚ビーフカレー。欧風カレーで甘くてピリ辛い、白銀亭やインデアンカレーの系統。これはフルーツっぽい甘さがかなり前面に出てて、煮込み料理の深さがよく感じられる。そこに香辛料の辛さが乗っかってくる。白銀亭に比べるとそこまで辛くない、か? 一体感やハーモニーというよりはアッパーとダウナーの両面攻撃みたいな攻め方って気がする。

エスビー食品・エリックサウス南インドチキンカレー。パッと見ィは欧風カレーっぽいが封切った時のスパイス香と、よく見るとルーの上に赤っぽい油脂層が分離してて独特。味はほんとにおいしくて、スパイスとトマトの風味がとても爽快。あとこれチキン肉かなり頑張ってる。あとこれヨーグルトが抜群に合う。今後も喰うときは一緒に用意しとこうと思った。定番カレーとしてとても優秀じゃないかな。

エスビー食品・MANDARAビーフマサラカレー。ビーフカレーとして「こりゃ旨い」っていう王道の手ごたえの奥に明らかに欧風と異なるスパイスの香味があるな。チリペッパー系の辛味は強いが甘味と酸味はそれほどでもなく、煮込みカレーとしてのボディがガッツリと旨味に響く。大阪甘辛系と異なるのはその辺で、こっちの方が普遍的なカレーっぽい感じ。肉の存在感もレトルトとしてはなかなか。

エスビー食品珊瑚礁湘南ドライカレー。上記と同一のシリーズなのにスーパーとかでは売ってなくて何故かコンビニにあったのはよく判らない。挽肉主体のドライカレーだが生クリーム筆頭の乳製品で欧風カレー的な濃厚さが強く、割と独特で旨い。スパイスの辛味・風味も効いてて味の奥行きが深いが、やっぱ挽肉とクリームの煮込みとしての味がウリだろうな。

新宿中村屋・インドカリービーフスパイシー。濃い目の欧風カレーでスパイスの風味も効いてるがそこまで辛くなく、ちょいグレード高めのカレーとして親しみやすい味わい。具の大きさと全体の量もちゃんとあって、どっしり「食った」って満足感がある。

ハウス食品アイリッシュカレー欧風ポークカレー。欧風カレーでかなり甘味が強く、白銀亭のような唐辛子のホットさは控えめながら割とある。本当に王道な欧風カレー。説明にうたわれているロースト麦芽のほろ苦さは前面に出てきていないが、味の奥行きに寄与しているんだろうなと思う。まあよく判らん。うまいけど。

エスビー食品・ボンディチーズカレー。欧風カレージャンルですげえ濃厚で、スパイスの効いたビーフシチューといった趣。甘みも強いが砂糖などの後付けというより煮込んだ具材由来っぽい感じ。チーズが風味の重層感を増してるけど、このカレーのボディだったらチーズなしでもいいのでは、というかいっぺんそれで食ってみたいと思った。東京に出てお店に行けばいいんでしょうけども。

成城石井中村屋チキンカリー。ジャンル的には同じく欧風カレーの範疇だが、濃厚さよりもスパイシーな風味に振っている。尖ってない辛口カレーらしい辛さが丁度いい感じ。これも具が割としっかりしてて、ジャガイモもそうだけどハッキリ判るタマネギの切片がちょっと特徴的。レトルトカレーとしてはちょい珍しい。チキンは割と小片になってるのはまあしょうがないか。

成城石井のカレーは袋でのレンジ対応してないのでちょっとめんどくさい。…一昔前はこれが普通だったのに、我ながら甘やかされてることだな! あとなんか知らんが中村屋のカレーは種類が多い。そういうコラボに積極的なお店なのだろうか。

エスビー食品カリガリ濃厚スパイスカレー。あとがけのスパイス小袋がついてるタイプ。温めて袋を切ったらすぐに香ってくる軽やかなスパイス香…うんもう学習した、これはカルダモンメインの香りだ。うーんこれは…好きなタイプ。魯珈やヤム邸系統のスパイシーさがとてもいい。これは覚えておこう。ちなみにあとがけのスパイスは混ぜて喰ったらどこまでがソレの効力によるものか判んないまま喰っちゃいました。うまいからいいや。

●ヤマモリ・マッサマン。マッサマンは正確にはカレーじゃないそうだが、まあタイカレーってことで。何度食っても不思議な味わいの料理で、ココナッツミルクがそれほど好みではない自分にも「これは必要不可欠だ」と思わされる、スパイスとの調和ぶりが面白い。スパイスや魚醤などクセの強い食材が入ってるはずなのにとても優しく、かつ深い味がする。うまい。あと具がかなりガッツリ入ってて、どういう処置をしてるのかジャガイモも鶏肉もしっかりしているのはすごいな。具の中ではゆでピーナッツの食感と味が好き。

無印良品・マッサマン。こっちはかなりシャバシャバのルーだが味はちゃんと濃い。ヤマモリ製よりもチリの辛味が感じられ、そういう意味では所謂カレーに近い気もするが、同時に普通のカレーには無い甘味…ココナッツ由来なのかな? が濃厚で特異な味がする。具はヤマモリ製に増してしっかりでかく、ジャガイモがごろっとふたカケ入ってるのがちょっと嬉しい。あとこっちにもピーナツ入ってる。定番なんだな。

●ファミマPV・チャナマサラカレー。2種のひよこ豆とトマトのカレーということだが、皿にあけるとすごくチリコンカンっぽい。これで北インドの料理らしいのは面白い。メキシコとインド、地理的にだいぶ離れてんのに見た目がすげえ似てる。味は当然スパイス的にカレー風味だが、トマトとひよこ豆の主張がかなり強い。どっちも好きな風味なので点が甘くなるな。ひよこ豆は割と食感が残る程度の煮込みで、豆々しい雰囲気があるので好き嫌いはありそう。俺は好き。ひよこ豆に渇望したらこれでいいかな、って思った。

●ファミマPV・ペッパーチキンカレー。名前通りにレトルトカレーにしては結構珍しい胡椒風味が前に立ったチキンカレーで、辛さスケール5のマックスにしては食べやすい。当然胡椒っ辛さだけじゃなくてちゃんと複合的なスパイシーさもあって、これ個人的にかなり好みかも。南インド風のカレーだそうで、インドにもいろいろあるんだなあと感心する。うーん…ファミマPVカレー侮れないな? 他にもチェックしとこうかしら。