正解するカド

正解するカド・6話。ワムの製法が全世界に公開されたけれども、実際にそれを作れる者は僅かである。それでも0.2パーってのは充分大きな数値だわな。1億人が作ったら20万個はできるってこっちゃもんね。とりあえず、品輪博士がとんでもなくワム製造に通じてるのは彼女の融通性が高いことに起因する、別の言い方すれば精神性がガキっぽいからだと。そういう人海外にこそ多そうだし、世界中でぽこぽこワムができてたりすんだろなあ。

一方で進藤さんもワム作りに苦労は無いのだが、それは彼が異方の要素を多くもって再構成されちゃったから、だということらしい。最後に「君はいつから寝ていない?」と聞かれてゾッとする進藤さんだが、彼の場合は早晩順応しそうではあります。しかし、世界一般の人類にとってはそうではないだろう。これは結構デカい爆弾になるのではなかろうかしら。

物語のメインはカドのお引越し。どうすんだろと思ったらパトカー先導して地上を転がっていきやがった。こういう手法を採るとして、その為に世間はどう動くか…というシミュレートネタが実に楽しい。でかいサイコロがじっくり転がってる、というそんな話をここまで面白く見せるってのは大したものだ。演出・コンテ、やってて楽しかっただろうなとか思った。

中盤でお忍び帰省した進藤さんが母に「異方の人って親や家族がいるのかしら」と言われ、彼はザシュニナに「お前友達できへんぞ」と言う。これもこの作品らしいデッドパンギャグなんだけど、これはどうなんだろうね。ザシュニナは人類に、家族や友達とは言わんが…そうねえ、同胞のような存在になってほしいとかそういうのもあんだろかな、と思う。最もその先、何故同胞が必要なのかとかもあるのかもしれまへんけどねえ。