ノブナガン

ノブナガン・7話。今回の進化侵略体は艦船型。ははあ、昨今いろいろと耳目集めてますもんねいろいろとね、ってことで何故か旧日本海軍戦艦武蔵の復活である。大和じゃなく武蔵ってのがなんつーか、このアニメらしいひねくれ方というか何というか。しかしま、航行中の艦隊の海面下が光って巨大な敵が浮上、っちうカイジューシチュエーションはやっぱ様式美ですよね。

上で「何故か」と書いたけど、そのとおり今回の敵さんには意図というか意思というか、妙な人間っぽさが感じられる。それはわざわざ武蔵を復活させてパナマ運河に向かわせるという大枠もそうだし、攻撃されたら砲塔動かして迎撃射を行うという行動もなんか「やりやがったな」的な雰囲気がある。そんなニュアンスをぽろぽろ見せておくことで、ラストの「武蔵内戦死者の意思」ってなベタネタに繋げる流れをスムースにしちょるワケやね。テーマに沿った巨大敵が出てきてちょっとしたオチを付ける、というフォーマットはウルトラシリーズぽい安定感はあることだ。…ワシが思い出したのはアイアンロックスでしたけどね。

こういう超越ヒーローモノに実在の軍が出てくると大概は間抜け、悪くすると悪役に片足突っ込んだような扱いになりがちなんですが、まァ今回の米軍はちょっとしたサポート行動もあったりしてそこまででもなかっただろうか。何かっちうとすぐ核攻撃というニュークハッピーぶりはちとアレだが、どちらかというとこの描写は米国映画とかソッチのノリかもしれない。トゥルーライズのきのこ雲バックにしたキスエンドとかのアレ。