マジェプリ/ヴァルヴレイヴ

銀河機攻隊マジェスティックプリンス・9話。戦うべき敵の姿が「人」だと知って動揺するイズルさん。その情報はどうやら機密扱いのようであり、口外禁止の扱いとなる。なるほどこっからしばらく主人公らしいお悩みターンやなと思ったら割とアッサリお仲間には知識の共有の運びとなった。相変わらず重い展開を過度に引っ張らない、ある種の軽みのある脚本方針ではあるな。ついでにアッシュが敵ウルガル由来の技術であること、テオーリアさんがその亡命によりもたらしたものであることが公式に明かされると。イズルさん(たち?)がテオーリア/ウルガルの縁者っぽいのはまだ匂わせてる程度だが、まあほぼ確定ではあろう。テオさんはヒロインっつーかおかーさんでしょうか。

とまあ今回はバトル後の緩衝的なお話だが、その分各キャラの関係性を丁寧に見せるツクリになってた感じ。やっぱしアサギさんとこにたむろしてる5人の様子とか、テオーリアさんに嫉妬ライバル心が発生しつつあるケイさんとか、明るい中にも不安定性を抱えるイズルさんとか、今回も多方面から胃薬展開を迎えるアサギさんとか。

今んとこタマキさんが能天気なマスコットキャラポジションをキープしてるけど、イケメンとなると無条件で吶喊して無条件で敗北するってのはオイシイ立ち位置ではある。オペレータコンビにハート目になってますが、あの二人多分モーホーやよね。雰囲気がね。いろいろとね。んでもってジアート様にも一目惚れてツッコまれてたけど、これって案外と深いとこでの意味はあるかもしれん。彼女の言動はシモン司令の「あれは人間ではない」っちう言葉の対蹠点だものね。共存の道があるか否か。ま、ウルガルさんたちあの攻撃本能全開の様子ではちと隔たりは大きそうだが。

革命機ヴァルヴレイヴ・8話。アイナさんの退場により全体に不安の広がる学園である。頭で理解してたつもりのことと実際発生したこととの間には大きなギャップがある、ってこってすな。これから後いくらでもそんな「退場」が発生しそうにも思えるが、さて皆さんどうしたものやら。蠅の王とかリヴァイアスみたいにどんどん荒んでゆく…てな方向にはあまり進みそうに無い気がするが、まァ先のことは判りませんわよね。

…にしても、「これ…アイナさんです」の絵面が差し出されたメガネってのはその、何だ、意図されている以外んとこでどうも可笑しくてな。あーやっぱあのお嬢さんってメガネなんだ、と某新八氏のこと思い出したりしてさ。まそれはともかく。

さて、再度侵攻してくるドルシアイケメンボーイズであるが…何かこう、どうものんびりしてるっつーか手ぬるい攻勢を続けてんなあと思ったりする。あの隻眼上官には何らかの含む所はあるんでしょうけどね。ヴァルヴレイヴというメカそのものに何か謎の焦点がありそうで、ふうむ、中身に女性が入ってんですか? ファティマみたいの? あるいはエルエルさんが今回も言及してるリーゼロッテさんその人なんだろうか。まそれはおいおい。

今回のドルシア作戦はロボ陽動の戦艦本命。割と単純な作戦だけど、烏合の衆である学園・および「甘い人」であるハルトさん相手ならば充分有効であろう。そこをひっくり返すのが「苦い人」役のエルエルさんであり、この一挙両得逆転劇のために作ったシチュですよってな雰囲気がかなり濃厚ではあったけれど、ネタバラシ的な展開は面白かったしまあよし。あとドルシアの(今回死んでない)メガネさんはアレっすか、「私の分析によれば」からの逆転敗北がランニングギャグになりつつありますか。うん、キャラ的には立っててエエ事やと思うよ? うん。